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Angel Beats! ~君と~

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第22話 Game start! Part5

 準決勝の相手チームはゆりの策略によりダウン。他のメンバーで代用しようとしたが、先手を打たれまたもや腹痛にされる。
 そんな中でSSSメンバーはのんびりと休んでいる。

「ドラドラ!」

「げ!?またひさ子の一人勝ちかよ……」

「Oh, 流石ひさ子姉さん……!」

 ひさ子、藤巻、TK、はいつもの様に麻雀をして遊んでいた。

「TKってあたしの事を何で『ひさ子姉さん』って呼ぶんだ?」

「そのAnegohada(アネゴハダ)が、Beautiful だからさ」

 と訳の解らない事を口にする。

(あれ?岩沢の姿が………?ま、どーせギターでも掻き鳴らしてんだろ。あいつ、いつも、いつも、休憩時間でも弾いてるからな)


 予想通り、ひさ子のカンは当たっていた。
 今度はアコーディオギターで激しく掻き鳴らしていた。いつもなら深紅色でカッコいいギターだが、今回は古めのギターだ。
 岩沢なら、いつも楽しそうにギターを掻き鳴らしているが今回は何故か顔をしかめて弾いていた。

(‥…? おかしいなぁ。いつもならスッキリするのに……、何だ?何が、何が、足りないんだ?)

 アコーディオギターを大事そうに専用のケースに入れると、いつもの深紅色のギターを取り出した。


(椎名……何処に居るんだ?)

 食堂にはSSSメンバーしか居ない。だから見つけるのは簡単‥‥‥と想ったが案外ここは広い。そう簡単には見つけられない。

(ゆりの奴、椎名に押し付けやがって‥‥‥アイツが可哀想じゃないか)

 結弦は誰も居なそうな二階へと足を運んだ。


「ゆり約束通り、奴等を腹痛にさせたぞ…」

「御苦労様。はい約束のこれ」

 と、椎名に何かの人形を手渡した。

(何してんだ?)

「本当にこれで良いの?椎名さん」

「勿論さ」

 まさに速答。

「椎名さん、気になるんだけどどうやって腹痛にさせたのかしら?」

「何、簡単な事だ。朝顔の種を粉末状にして水筒の中に入れた‥‥‥それだけだ」


 ※朝顔は強力な下剤になります。是非、読者の皆様もむかつく野郎がいたら朝顔の種を何かしらの形でさりげなくお茶に入れたり、食べ物に入れて相手に最高の苦痛と下痢をさせましょう。勿論、良い子は真似しないでね。悪い子はしても良いけど、ちゃんとやっていいのか悪いのか判断をしてね。


(げ‥‥‥マヂかよ……!?)

 物陰に隠れ、こっそりと盗み聞きをしている結弦。
 だが、驚く所はそこでは無い。
 椎名はどうやって粉末状態の朝顔の種を入れたのか、そして気付かれずにどうやって帰って来たのか。
 まさにやる事が忍者みたいだった。

「そこの影に隠れている奴、そろそろ出て来たらどうだ。私を欺けられるとでも思っているのか?」

「え?誰か居るの?」

 椎名は背を向けて結弦の居る所へと言葉を発する。
 ゆりでさえも前を向いていながらも結弦の存在に気付かない。
「ハァ‥‥‥」と渋々と影から出た。


 日向は雲が一つも無い空を見てボーッとしていた。
 向かい側には大山が寝ている。

『来週、私の誕生日なんですよ!』

『来週……って球技大会じゃん。お前、何だよかなり運が良いな』

『それってどういう意味ですか!?』

『ハハハ。冗談冗談。で、誕生日プレゼント何が良い?』

『ん~‥‥‥ドラ○もん』

『今すぐ机の引き出しの中に入ってタイムマシンで二十二世紀へゴーしてこい』

『冗談ですよ』

『じゃあ、何だよ』

『球技大会ですよね……、来週』

『ああ。そうだが』

『じゃあ、』


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁあああ!?」

「ぬぅおぅ!!?どうした大山!?」

 近くで寝ていたと思ったら急に大袈裟に大声を上げた。
「ま………」

 震えながら重い口を開けた。
 その震え様は、生まれたての子馬が漏らしそうな震えだ。

「ま?」

「松下君が真っ二つになっっちゃたんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおぉ!!!」

「大山、今すぐ精神科病院へGOしろ。そして松下五段はピンピンして肉うどんをあっちで食ってるぞ」







「竹山君、例の調べたかしら?」

「勿論です。それと僕の事は『クライスト』とお呼び下さい」






「皆よく聞いて!」

 SSSチーム全員を食堂の二階に通じる階段に集めた。

「次の相手は相当手強いわ。だから心して闘って頂戴!」

 あのアホなゆりでも警戒する相手。そのチームは、

「日本全国草野球大会優勝チームの一人が居るわ。だから絶対に気を抜かないで」

 これはかなり危機感を持たなくてはならない。なんと言っても野球経験者は一人しか居ない。
 ゆりの部で集めたチーム、SSSは強い。だが、それは相手が滅茶苦茶弱いから勝てた。今度の対戦相手はそれ以上、勝てるかどうかは分からない。

「えーーーーーーー!?」

「勝てるのかよ………」

「浅はかなり……」

「椎名っちはいつもそればっかだよな」

「Oh no~, マンマミーア」

 どよめき合って段々自信が無くなってしまう。
 そして集団心理により更に自信が無くなってしまう。


「貴様らぁぁぁぁぁぁああ!!それでも男かぁぁぁぁあああ!!」


「野田、あたしは女なんだけど」

「ここまで勝ち上がったんだ!!自信を持て貴様ら!!」

 ひさ子の言う事を無視し続ける。

「いや、ゆりが相手チームを腹痛にさせたんだが………」

「音無ぃぃいいい!ゆりっぺがそんな事するはずが無かろう!!体調管理も実力の内!きっと相手は賞味期限が一ヶ月前のキムチを食べたんだろーーーーー!!」

「いや、それは作者だ。野田」

「そうなのか?音無」

「皆も気を付けろよ。ちなみに作者は『臭いからして大丈夫だろう。よし、食べよう!』と次の日の朝、腹を壊したそうだ。臭いが大丈夫だからって食べるなよ日向」

「俺はそんなマヌケじゃ無ぇよ」

 ※読者の皆様も気を付けましょう。

「とにかくだ!!俺達は格段にパワーあっぷしている!自信を持てぇぇぇぇぇぇぇ!!」

「一回の試合だけで解るのかな?みゆきち」

「わ、私に聞かれても…………」

 野田は黒い棒を振り回して何かしようとしているが何がしたいのか良く解らない。

「野田君の言う通り、貴方達はここの食堂で食べ物を食べた事によりパワーアップを成し遂げたはずよ!」

「げ!?」

「どうした?音無?」

「俺…………弁当だよ……」

「いや、大丈夫だろ」









 そんなこんなで試合―――――

「互いにそれぞれ解っていると思うが『表』、『裏』を選んでもらう」

 鬼壁は低くも芯が通っている声で両者に声を掛ける。
 様子からしてまだ催眠術は解けていないようだ。

「じゃあ、私は表」

「俺らは裏で頼む」

 キンと金属音を立て、廻る百円玉。重力に逆らう事も無く鬼壁の手に戻って行く。
 結果は、

「よし、裏だ!」

「何言ってるんだ。これは表だ」

 百円玉を見てみると絵柄が描かれている。

「ハァ?何言ってんだよ鬼壁、頭が可笑しくなったか?」
作品名:Angel Beats! ~君と~ 作家名:幻影