Angel Beats! ~君と~
椎名は背を向けた松下五段に勢い良く足を踏み込ませる。
ビルで言うと五階建て。そんなボールに椎名は、
「とう!」
一瞬で追い付いた。周りの選手、観客が唖然とした。
一瞬でボールに追い付けたのは松下五段の足腰がしっかりと土台としての役割を果たしていたからだ。
前宙を何度かし、しなやかに音を立てず着地。パフォーマンスは良いが肝心なのはボール。
カッコいい所を見せた所でボールが無いというのは問題外。しっかりキャッチをしていなければならない。
審判が椎名に駆け寄る。ボールを確認する為だ。
「これで文句無いだろう……」
とグローブの中身を見せると見事にボールが入っていた。
「アウトォ!」
ワァアア!と野次馬共が騒ぎ出す。それ程のスーパーファインプレーだ。
「スリーアウト!チェンジ!!」
作品名:Angel Beats! ~君と~ 作家名:幻影