Angel Beats! ~君と~
遥か彼方の何処かに指を指し、そして
「何じゃありゃ~!?でっかいタケノコがニョキニョキと~!!」
その場が一瞬で固まる。皆は思った。
(あれは…、アホだ…)と。
(何やってんだあのバッター?ま、あと一球で終わりだがな…)
と振りかぶる。
(今だ!!)
とゆりがベンチにある紐を引っ張る。
引っ張った瞬間、入江のスカートが捲(めく)れた。
「…ふぇ……?」
一瞬、入江には何が起こったのか解らず脳の演算処理が間に合わなかった。
「へぇあ!?」
と大山が入江のある物を間近で見てしまい気絶した。
当然、バッターが準備する場所はバッターボックスの近くにある。
従って、ピッチャーの視界に入る。
「ぶっ!?」
投げる勢いが弱まった。
(しまった!!)
と投げた瞬間、鼻血が出ていないか右手を鼻に持っていき確認する。すると、何かドロッと赤黒い液体が滴り落ちる。
(投げる勢いが弱まった…!?まさかあれが実行されたのか!?)
とりあえずバットを振り、ボールに当てる。
キィン!と音がし、ボールが高く上がる。
だが、そこが限界。高く上がっただけで、飛距離は少なくセンターの選手にアウトにされる。
「アウト!スリーアウトチェンジ!!」
後、一回裏で休憩だ。
作品名:Angel Beats! ~君と~ 作家名:幻影