Angel Beats! ~君と~
挿し絵があります。
ちなみに、Angel Beats! heaven´s door二巻のネタバレ要素が入ってます。
ご注意下さい。
ちなみに作者は絵が下手くそです。
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第26話 Game start! Part9
「うぇ…ひぐっ……うぅ……岩沢さぁん………」
「よしよし、良い子だから泣かない、泣かない」
さっきの事がショックで泣き付いている入江。
子どもが泣いている時に親があやす様に岩沢は何処か馴れているみたいだ。
「おいゆり、入江にこんな酷い事をしなくても良かったんじゃないのか!」
「はん!ひさ子さんとやら私は勝つ為にやった事だけど何か?」
「ひさ子さんとやらって……こんな酷い事して楽しいのかよ!?」
「ええ」
「最低だな……お前‥‥」
「最高の誉め言葉を有り難う、ひさ子さん」
何を言っても恐らく効きはしないだろう。ドSとなったゆりには……。そんな勝ち誇って笑っているゆりに結弦が毒付いた一言を放つ。
「お前、友達少ないだろ…」
「っ!!」
100のダメージ。
「ええ!そうよ!!何か文句ある!?」
開き直るが何処か焦っている。
「うおおおお!!ゆりっぺ俺が付いてるぞ!!俺がゆりっぺの友達第一号だぁぁああああ!!」
言わずとも判る、ゆり一筋のアイツだ。
どんなに暴力を振るわれても決して嫌いにならないアイツだ。
うげぇ…という嫌な顔が遠くからでも分かる様な顔をしている。
「良かったなゆりあんなアホな友達が出来て……」
「う、うるさぁぁぁぁああああい!!」
カタカタ、ピッと常にMyパソコンを持ち歩いている竹山はある作業をしている。
「良し、これで保存完了っと…」
パソコンをいじり保存した内容は、入江のスカートが捲れた瞬間の画像だ。
「うえ……岩沢さぁん………」
前よりは落ち着いている入江。だが、目が尋常では無いほど腫れている。
「よしよし」
入江を抱き寄せ、ずっと落ち着くまで頭を撫で続けている。ギター以外にも感心はあるみたいだ。
「みゆきち大丈夫?」
「…あ、関根っち……うん」
声は掠れ、いつもより力の無い声。ゆりはある意味で怖い。
「みゆきちの熊さんパンツ可愛かったぞ☆」
人は心が強い者と弱い者が居る。過去を引きずる、引きずらない、こういうタイプに別れる。
どちらかと言うと入江は引きずる者だ。従って、
「うわぁぁぁああああん!!岩沢さぁぁああああん!!」
泣く訳だ。
「よしよし。良い子良い子」
再び岩沢に泣き付く入江。まるで子どもの様。
それに冷静に対処する岩沢は親…、いや、最早母親だ。
(良いな~みゆきち……)
抱き寄せて頭を撫でてもらっている姿に関根は嫉妬した。
岩沢は音楽しか頭に無い様な人だが、いつもバンドで練習している姿はカッコ良くたくましい。その練習に付き合っているひさ子、入江、関根はその姿に惚れてバンドを結成してチームを作った。
現在バンド名を募集中らしい。
(あーもう!苛々する……それに眠いし…)
ベンチに戻ったゆりは取り敢えずポカリでも飲んで水分補給を行っている。少し前の出来事を想いながら。
(そりゃあ、私だって友達の一人や二人……)
小学校の友達、中学校の友達を思い返してみると一人も居なかった。
ゆりの性格上、少し横暴な所があり無茶苦茶な命令でもしてくるしどちらかと言うと、一人の女性として扱われなかった。
そんな彼女でも周りから慕われており、たまに相談しに来る人が大勢居たがそれは過去の話。
キィンとバットから良い音が出るが、ボールが高く上がるだけでピッチャーである結弦に簡単に捕られる。
(音無君、結構上手いわね……眠い…)
悔しがるバッターは次の選手に未来(?)を託す。
隣では遊佐がインカムからコードが出ており、両耳で何か音楽を聞いている。
本来、インカムは無線同士で通話をする物だが何かしらの改造を加えたのだろう。
(あ~あ、眠い眠い。寝ちゃおうかしら……)
「ゆりっぺさん、眠い様でしたら私が丁度良い時に起こしましょうか?」
心でも読んでいるかの様な言動。
そんな事は気にせず、遊佐に頼む。
「分かりました。ゆっくり寝てください…」
「お休みぃ……」
目を閉じるとそこは暗い闇。ボールが打たれる音がしたり、野田が悔しい声を出したりするがそんなものは右から左へと綺麗にゆりの耳から通り抜ける。
そんな音がするな~と想いながら全てが黒で覆われて、ゆりは眠りに浸(つ)く。
ツーアウト、一、二塁、ツーストライクと微妙な状況だ。
ここまで頑張れたのは日向や椎名、野田、高松、藤巻、ひさ子のお陰。一方、大山はベンチで気絶中。入江のあれが凄すぎたのだろう。ちなみに高松は倒れた大山の代わりだ。
(後、一回で一旦終了か……)
ピッチャーマウンドに立つ結弦は少し疲れぎみ。十分水分補給をしたつもりだったが喉は渇きぎみで口の中も乾いている。
(なら、一気に終わらすか……)
キャッチャーのミットを定め、オーバースローで思いっきり投げる。
「くっお!」
バッターの願いは届かず、掠りもせずストライクにされる。
「ストライク!バッターアウト!」
『ここで、三十分の休憩を行います。選手の皆さん、ゆっくり休んで下さい』
アナウンスが終了すると、全員それぞれのベンチへと向かう。
「ふう、何とか凌いだな音無…」
「ああ。にしてもゆりの奴……、寝てるな…」
ベンチを見てみると幸せそうな顔をしてすやすや眠っている。
そんな顔をして眠っていると何だか、悪戯でもしたくなる。
「おーい、日向ー!」
「この声って…!」
ここのメンバーでも無い、むしろ絶対に無い。
昔、会った事のある声だ。
「カウントして銃(コレ)で撃ち合う。」
え?
「相手の銃弾で倒れた方の負け」
ちょ…!どういう事よ!?銃って……わわわ私が扱える訳ゃ無ぇだろぉぉおおおおお!!!
誰か説明して!!お願い!私の一生のお願い!!頼みます!!
神よ、我に教えて下さい!!たのんますよ!!お願いです!!
しかもカウントって…、西部劇か!?
何処よ!?
東○!?マ○ケル・ベイ監督!?何処の撮影よ!?
教えてーーー!!おじいさん!!
って、相手……チャー!?
海の家の仕事はどうした!?もう夏が近いだろ!!
銃で人撃っちゃいけないっしょ!!銃刀法違反よ!!
あんたの嫁さん泣いちゃうよ!?折角両想いなのに……嫁さん泣いちゃうよ!?嫁さん泣いちゃうよ!?
重要な事だから三回言わしてもらったわ!!
しかも、日向くぅぅぅううううぅん!!そこの茂みで何こそこそしてるのよ!?
それに大山君!!助けてよ!!こんなか弱い女の子が、美人がSOS(助け)を求めているのよ!?助けてよーーーー!!
って、体が勝手に動くぅぅうう!?止(や)めてぇえええ!!止(と)めてぇぇえええ!!
「いち、に、さん…」
何カウントを勝手にしているのよーーーーーー!!辞めてぇぇえええ!!
「ご、ろく、しち…」
ちぃ、こうなったら…、
「きゅう、」
ちなみに、Angel Beats! heaven´s door二巻のネタバレ要素が入ってます。
ご注意下さい。
ちなみに作者は絵が下手くそです。
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第26話 Game start! Part9
「うぇ…ひぐっ……うぅ……岩沢さぁん………」
「よしよし、良い子だから泣かない、泣かない」
さっきの事がショックで泣き付いている入江。
子どもが泣いている時に親があやす様に岩沢は何処か馴れているみたいだ。
「おいゆり、入江にこんな酷い事をしなくても良かったんじゃないのか!」
「はん!ひさ子さんとやら私は勝つ為にやった事だけど何か?」
「ひさ子さんとやらって……こんな酷い事して楽しいのかよ!?」
「ええ」
「最低だな……お前‥‥」
「最高の誉め言葉を有り難う、ひさ子さん」
何を言っても恐らく効きはしないだろう。ドSとなったゆりには……。そんな勝ち誇って笑っているゆりに結弦が毒付いた一言を放つ。
「お前、友達少ないだろ…」
「っ!!」
100のダメージ。
「ええ!そうよ!!何か文句ある!?」
開き直るが何処か焦っている。
「うおおおお!!ゆりっぺ俺が付いてるぞ!!俺がゆりっぺの友達第一号だぁぁああああ!!」
言わずとも判る、ゆり一筋のアイツだ。
どんなに暴力を振るわれても決して嫌いにならないアイツだ。
うげぇ…という嫌な顔が遠くからでも分かる様な顔をしている。
「良かったなゆりあんなアホな友達が出来て……」
「う、うるさぁぁぁぁああああい!!」
カタカタ、ピッと常にMyパソコンを持ち歩いている竹山はある作業をしている。
「良し、これで保存完了っと…」
パソコンをいじり保存した内容は、入江のスカートが捲れた瞬間の画像だ。
「うえ……岩沢さぁん………」
前よりは落ち着いている入江。だが、目が尋常では無いほど腫れている。
「よしよし」
入江を抱き寄せ、ずっと落ち着くまで頭を撫で続けている。ギター以外にも感心はあるみたいだ。
「みゆきち大丈夫?」
「…あ、関根っち……うん」
声は掠れ、いつもより力の無い声。ゆりはある意味で怖い。
「みゆきちの熊さんパンツ可愛かったぞ☆」
人は心が強い者と弱い者が居る。過去を引きずる、引きずらない、こういうタイプに別れる。
どちらかと言うと入江は引きずる者だ。従って、
「うわぁぁぁああああん!!岩沢さぁぁああああん!!」
泣く訳だ。
「よしよし。良い子良い子」
再び岩沢に泣き付く入江。まるで子どもの様。
それに冷静に対処する岩沢は親…、いや、最早母親だ。
(良いな~みゆきち……)
抱き寄せて頭を撫でてもらっている姿に関根は嫉妬した。
岩沢は音楽しか頭に無い様な人だが、いつもバンドで練習している姿はカッコ良くたくましい。その練習に付き合っているひさ子、入江、関根はその姿に惚れてバンドを結成してチームを作った。
現在バンド名を募集中らしい。
(あーもう!苛々する……それに眠いし…)
ベンチに戻ったゆりは取り敢えずポカリでも飲んで水分補給を行っている。少し前の出来事を想いながら。
(そりゃあ、私だって友達の一人や二人……)
小学校の友達、中学校の友達を思い返してみると一人も居なかった。
ゆりの性格上、少し横暴な所があり無茶苦茶な命令でもしてくるしどちらかと言うと、一人の女性として扱われなかった。
そんな彼女でも周りから慕われており、たまに相談しに来る人が大勢居たがそれは過去の話。
キィンとバットから良い音が出るが、ボールが高く上がるだけでピッチャーである結弦に簡単に捕られる。
(音無君、結構上手いわね……眠い…)
悔しがるバッターは次の選手に未来(?)を託す。
隣では遊佐がインカムからコードが出ており、両耳で何か音楽を聞いている。
本来、インカムは無線同士で通話をする物だが何かしらの改造を加えたのだろう。
(あ~あ、眠い眠い。寝ちゃおうかしら……)
「ゆりっぺさん、眠い様でしたら私が丁度良い時に起こしましょうか?」
心でも読んでいるかの様な言動。
そんな事は気にせず、遊佐に頼む。
「分かりました。ゆっくり寝てください…」
「お休みぃ……」
目を閉じるとそこは暗い闇。ボールが打たれる音がしたり、野田が悔しい声を出したりするがそんなものは右から左へと綺麗にゆりの耳から通り抜ける。
そんな音がするな~と想いながら全てが黒で覆われて、ゆりは眠りに浸(つ)く。
ツーアウト、一、二塁、ツーストライクと微妙な状況だ。
ここまで頑張れたのは日向や椎名、野田、高松、藤巻、ひさ子のお陰。一方、大山はベンチで気絶中。入江のあれが凄すぎたのだろう。ちなみに高松は倒れた大山の代わりだ。
(後、一回で一旦終了か……)
ピッチャーマウンドに立つ結弦は少し疲れぎみ。十分水分補給をしたつもりだったが喉は渇きぎみで口の中も乾いている。
(なら、一気に終わらすか……)
キャッチャーのミットを定め、オーバースローで思いっきり投げる。
「くっお!」
バッターの願いは届かず、掠りもせずストライクにされる。
「ストライク!バッターアウト!」
『ここで、三十分の休憩を行います。選手の皆さん、ゆっくり休んで下さい』
アナウンスが終了すると、全員それぞれのベンチへと向かう。
「ふう、何とか凌いだな音無…」
「ああ。にしてもゆりの奴……、寝てるな…」
ベンチを見てみると幸せそうな顔をしてすやすや眠っている。
そんな顔をして眠っていると何だか、悪戯でもしたくなる。
「おーい、日向ー!」
「この声って…!」
ここのメンバーでも無い、むしろ絶対に無い。
昔、会った事のある声だ。
「カウントして銃(コレ)で撃ち合う。」
え?
「相手の銃弾で倒れた方の負け」
ちょ…!どういう事よ!?銃って……わわわ私が扱える訳ゃ無ぇだろぉぉおおおおお!!!
誰か説明して!!お願い!私の一生のお願い!!頼みます!!
神よ、我に教えて下さい!!たのんますよ!!お願いです!!
しかもカウントって…、西部劇か!?
何処よ!?
東○!?マ○ケル・ベイ監督!?何処の撮影よ!?
教えてーーー!!おじいさん!!
って、相手……チャー!?
海の家の仕事はどうした!?もう夏が近いだろ!!
銃で人撃っちゃいけないっしょ!!銃刀法違反よ!!
あんたの嫁さん泣いちゃうよ!?折角両想いなのに……嫁さん泣いちゃうよ!?嫁さん泣いちゃうよ!?
重要な事だから三回言わしてもらったわ!!
しかも、日向くぅぅぅううううぅん!!そこの茂みで何こそこそしてるのよ!?
それに大山君!!助けてよ!!こんなか弱い女の子が、美人がSOS(助け)を求めているのよ!?助けてよーーーー!!
って、体が勝手に動くぅぅうう!?止(や)めてぇえええ!!止(と)めてぇぇえええ!!
「いち、に、さん…」
何カウントを勝手にしているのよーーーーーー!!辞めてぇぇえええ!!
「ご、ろく、しち…」
ちぃ、こうなったら…、
「きゅう、」
作品名:Angel Beats! ~君と~ 作家名:幻影