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Angel Beats! ~君と~

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「かっ飛ばせ大山!!」

「頑張れ大山!」

「打った褒美に肉うどんを奢ってやるぞ!」

「YamaちゃんFight!!」



あ~、現在、私(わたくし)こと、大山は現在バッターボックスに立っております。
あ!ごめんね、これじゃどういう状況なのか判らないよね。
僕の名前はさっきも言った通り、大山だよ。『特徴が無いことが特徴』ってクラスや、ゆりっぺに言われて いるんだ~。
はぁ……何で特徴を持っていないんだ僕はぁ……
特徴って言っても……、乳首がいつでもどこでも立っている事かな…。
何で乳首が立つんだろうね……僕の七不思議だよ。でもそんなに不思議は無いんだけどね。
SSSのメンバー皆にはこの事は内緒にしてね。え?何でかって?

そりゃ恥ずかしいからだよーーーーーーーー!!!!

聞いてよ!
僕の叫び!
ムンクより凄いんだぞ!!

小学校の頃は皆僕の乳首を見ても何も言わなかったんだよ!でもね、中学になると小学校の友達が居なくなる訳じゃん!
それで、

「やーいやーい、お前の乳首立ってやんの~」

とか現れ始めたんだよ!周りの皆が!!
周りの女子とかもさ、いやらしい~とか訳の解らない事を言うしさ!!もう訳が解らないよ!!
好きで乳首が立っているんじゃないやいこんにゃろう!!!

それとさ!
中学校三年の終わり頃に配られた卒業アルバムがさ、皆後ろの空いているスペースがあるじゃん!
ほら、あの最後の無駄に空いているページ!!
あそこにさ、みーんな、


『乳首立ち男(お)』


って書くんだよ!?
ひどくない!?最悪だよ!!もう最悪だよ!!重要な事だから二回言わしてもらったよ!!!

それでそれが、お母さんに見られたんだよ!!
見て一言、ただ一言、



「欲求不満なの?」



欲求不満なの?

欲求不満ナノ?

欲求フマンナノ?

ヨッキュウフマンナノ?

ぃょっきゅぅフマンなのぉ?

















うわぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!








それから……







って暗い話になっちゃったね…ごめんね。
物凄い、話変わっちゃったね……。ごめんね。

んで、何で久々の出だしでこの特徴が無いことが特徴な大山、事、僕が出ているかと言うと回想になっちゃうけど、良いかな?

では本編、始まるよ~。
********************************************
第29話 Game start! Part12

『…………』
 これはもうホームラン!いやっほぉーぅ!!と思ったが椎名がいとも簡単に捕った為に相手チームは絶望していた。

「おいおい」

「あ~あ、期待させといて何なんだか…」

「それよりあの女の子凄くね?二回目だぞ」

「しかも可愛いし…」

「俺のクラスに居るけど影が薄いんだよね~」

「あれ?そもそも違うクラスでチーム組んで良いのか?」
「ま、良いんじゃない?」

 等と観客席から声が出ているが、相手チームは一切声が出ていない。むしろ目が死んでいる。




「流石椎名っち!!」

「流石だよ枝里!」

「パーティーだパーティーだ!!」

「今度肉うどんを奢ってやろう!」

「おい!音無!!しゃがめって言ったのに何故マトリックスで避けた!!」

「お前の怒る所、訳解んねぇよ!」

「Don´t stop dancing!!」

「プロテインあげますよ!」

 何やかんやでSSSメンバーは大騒ぎ。
「…浅はかなり」

 平静を装いながらも少しは照れている椎名。

「椎名っちってどうやったらあんなに飛べるんだ?」

「鍛えているからな…」

 速答だった。
 いくら何でも鍛えてあそこまで行けるのは怪物位だ。

「それと音無(こぞう)」

「小僧?」

「そうだ、お前だ」

 俺か?と結弦が自分の顔を指差すと椎名は続ける。

「何故、一人で背負おうとしている」

『?』

 頭にハテナを浮かべている全員は放って置いて喋る事を止めない。

「無理をするな、という事だ。後ろには私達が居る、打たれたら我々が捕るからもっと頼れ」

「別に、無理なんかしていないぞ?」

「そうか…。だが、打たれたら後ろに居る我々が捕る。それを覚えておけ」

 何言ってんだよ~と皆でベンチに向かいながら椎名を少しからかう。

(何で分かったんだ椎名?)

 正直、椎名に言われ、ドキッっとした。
 打たれて、皆に迷惑を掛けたくない…、疲れさせたくない、点を取られたくない、そう想いずっと投げていた結弦。だが、一人で背負うのは肉体的にも精神的にも疲れてしまうものだ。
「音無」

「ん日向何だ?」

「いや、やっぱ何でもない」

「変な日向」



「う…ん……あ、ゆりっぺ」

 硬いベンチで寝転がって居たせいか、背骨が痛い。

「ゆりっぺさん、大山さんが起きましたよ」

「お、起きたんだ。ヤッホー大山君、元気ぃ~?」

 と少々上目遣いで大山を見る。

「オェェぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええ!!」

「ちょっ、何で吐くのよ!!!」

 そこに、何処からともなく、縦に回転しブーメランの様に飛んで来るバット。
 そのバットは大山の頬スレスレに通りすぎた後、壁にめり込み音を立てて瓦礫が崩れて行く。

「ひぃ!?」

「貴様…ゆりっぺになんたる侮辱を……恥を知れ!!百篇死ねぇぇぇええええええええ!!!!」

 人は百回死ねない事が分かったメンバーは野田の体を拘束。
 暫くこうした方が良いだろう。

「離せ!離せ!離せ!」

 縄で縛られ、拘束中の野田はひたすら叫んで叫びまくっていた。

「(うるさいわね…)ふん!!」

 右手の拳を固く握ると、目にも止まらない早業で(本人談)野田のみぞおちに思いっきり刺す。

「げヴぇ?!!」

 急激に視界が暗くなって行くのを野田は感じた。それは俗に言う、気絶。

「あ…」

 身体は丈夫…身体だけは……ゆりは、いつもそう思った。
 だが、野田は目を閉じ深い深い眠りについた。

「ああああああああああああああああ!?何してんのゆりっぺぇぇぇぇえええええええええ!!野田君があああああああああ!!!」

「へ?別に、気絶してるだけじゃん」

 さらりと酷い事を言う。
 普段のゆりはそんな感じだ。

「誰が野田君の代わりに打つの!?」

「大山君よ」

 速答。
 普段のゆりはそんな感じだ。

「うんそうだね…ん?」

「どうしたの?」

「今どういう状況なの?」

「あ、そうね。大山君気絶してたもんね」




 という訳で大山に今まで起きた事を言う。

「いや~小説って便利だよね~。物事が一瞬にして判るんだから」

「そお?こっちの身にもなってよ。裏設定じゃ私なんか、5分掛けて貴方に説明したんだから」

「ごめんね、ゆりっぺ。お詫びに何か一つ願い事を叶えてあげるよ」

 へ~んとじゃあ、と暫く悩み、答えが出た。

「私をメインヒロインにして頂戴☆」

「ごめんね。それは作者に言ってくれるかな…」

「嘘つき!!何でも願い叶えてあげるって言ったじゃん!!」
作品名:Angel Beats! ~君と~ 作家名:幻影