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Angel Beats! ~君と~

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第34話 遊佐Diary もっと熱くなれよ!!!編

「…………」




『俺が結婚してやんよ!』


『どんなハンデでもつったろ!!』


『良かったのか?』


『良かったさ…』


『こんなお荷物……誰が結婚してくれるかな…?』


『じゃあな親友!』




「先輩…?」

「うぇ…?ああ、ごめんな考え事してた」

「そうですか」

車椅子を押しながら病院前を散歩中の俺、そしてユイ。
ユイに指摘されて、再び前を向く。
あの試合の後は大変だったな。クラスの皆からブーイングされたりしたけど、校長先生のフォローのお蔭で治まったけどな。
入学当初から色々お世話になったよな…
SSSが立ち上がるキッカケを作ってくれたのも校長先生だった。
有り難うございます。感謝してるぜ!

「どうだユイ、リハビリ」

「辛いですよ…でもこうしてひなっち先輩が来てくれてそんな辛い事忘れちゃいます!」

とびっきりの笑顔で返してくれるユイ。
こんな笑顔……見た事あるな………
あの時だってそうだ…小枝のセカンドフライを捕った時、頭の中から見た事が無い映像が次々に出てきて…

「先輩?どうしたんですか難しい顔をして」

「え?そうか…いつもの俺だけど……」

「ん~…何か変ですけど……まいっか!」

こいつ…エスパーか?
確か…俺の頭ん中の映像でコイツに……告白したんだっけ?
……まさか…な………
でも…もし……そうだったら…俺が小さい時から見た『約束』に繋がる…
『結婚』と言う名の『約束』に……

「やっぱり今日の先輩変ですよ?どうしたんですか?」

「そうか?ハハハ」

適当にユイの問い合わせに答えると車椅子を押しながら歩き続ける。
結構疲れるな……球技大会の後だからか?大体四日経ったのに…体力衰えたか?

「先輩…もしかして疲れていますか?」

「そうかも……」

やっぱりエスパーなのかユイ……
あー…ホントに疲れているのかも…
おっ、丁度良い所に椅子があるな…そこに座るか……

「ちょい休憩なユイ」

「分かりました!」

また笑顔で返してくれるユイ。可愛いな…
でもこんな感じだったけ…?
もっとこう…破天荒で、後先考えない様なヤツで……うるさくて、活発で……今の様におしとやかじゃなかった………っけ?

にしても…俺が見た映像……死後の…何たらかんたら言ってたよな…SSSのメンバー達で何かと戦って……
戦って……?
まさか…!?

http://3640.mitemin.net/i32189/

『ぴぎゃー』



何て怪物(ばけもん)だ…!!
俺達…こんなものと戦っていたのか……!?

※怪物は日向さんの想像に過ぎません。

いや…でも……俺…疲れてんのか?
気のせいか絵が手抜きの様に見えるし………
だけど…考えるだけ無駄か……

「ぃよっいしょ…っと」

ユイを木で出来たベンチの横に寄せて、隣に座ると俺は空を見る。

「何かオヤジ臭いですよ先輩…」

「んな…!そうか?」

ユイって毒舌なのか?それとも天然か?
原因は俺にあるが言い過ぎじゃないか?

「ん~…周りから見てもそうだと思いますよ?」

「俺ってそんなに老けて見えるのか!?」

前言撤回!
毒舌ですよ!!コイツ!!

「冗談ですよ~先輩☆かっこいいですよ♪」

前言撤回!!!
この可愛い笑顔に免じて許す!!!!

「お…おう……それにしても良い天気だなぁ…」

取り敢えず話を逸らさなきゃ何か不味い様な気がする…!
どうだ!?

「そうですよね~夏が近付いているんでしょうか?」

よっしゃ!!!

「まあ、ここんとこ気温が上がってるしな…」

ユイのお母さんに、

『ユイは体温調節が苦手だから外に行く時は気を付けてね~☆』

って言われたしな…気を付けなきゃな…
先生にも言われたし…

『日向君みたいに動いて木陰や、陽(ひ)が照っている場所に行ける人が居(お)るんじゃが、ユイちゃんは行けないから時々ユイちゃんに暑いか寒くないか聞くんじゃぞ』

ユイを木陰に入れているから大丈夫だと思うが…聞いてみるか。

「ユイどうだ?暑くないか?」

「丁度良いですよ。どうかしたんですか?」

良かった…顔色も悪くないみたいだし……

「いや、何でも無い。ただ聞いただけ」

前を向いてみると……椎名?
……気のせいか…


(不覚…だ……この私が………)


「あれ?先生だ…何やってんだ?」

丁度ベンチは病院から見るとすぐ近くだ。
そこの入口で誰かの家族連れのお父さんに手を振って見送っていた。

「先生は患者さんが病院を退院する時に必ず見送っているんですよ~」

「へ~」

ユイってここに何年間居るんだろうな…
先生あの年で良く頑張れるよな……大体70代前半か?パッと見て。
語尾に『じゃ』を付けているし、初音ちゃんの手術の跡を残していないって言うし(音無情報)…相当貫禄があるよな……平成のブラッ○・ジャックか?

「ユイって学校に行ってるのか?」

「ん~…テスト位ですよ。保健室でやってます」

テストと言えば…音無が学年で1位だっけ……ダントツだったぜ。
その前は竹山でさ、スッゲぇ悔しがってたな。
で、10位以内に入っているのがゆりっぺ、岩沢、ひさ子、遊佐、竹山、入江…ってかほとんど女子じゃねぇか!!!頑張れよ男子!!!
ちなみに俺はこう見えても33位だぜ!!
……そんなに凄くねぇか…

「へー…ん?ユイって学校行ってないの?」

「あれ?分からなかったんですか?」

分からないも何も…てっきり病院から学校に行ってるのかと思ってた………

「うん…分からなかった」

ユイは無邪気な笑顔で返してくれたけど…ゆりっぺだったら…………
想像しただけでも恐ろしいぜ…

「あ!先生の奥さんだ!!」

へー……………………………………………………………………………あれ?おかしいな……凄い若い女の人が……………

「あ、ユイちゃん元気~?」

ユイが大声出したせいで、こっちに向かって来た。おかしいって!!先生の奥さんって年が離れすぎだろ!!!

「あの~…年はおいくつでしょうか……?」

絶対におかしいってば!!若すぎるでしょ!!若すぎるでしょ!!!

「ちょっと先輩、女性に年を聞くのはダメですよ!」

いやいやいやいや!そりゃそうだけど………

「38だよ♪」

「ゑーーー!?ゑーーー!?ゑーーー!?」

おかしいよ!?おかしいって!!
40位年が離れてる!!



「…先輩?せんぱーい?」

あやっべ思わず取り乱しちまった……

「驚くのも無理はないよね~」

「そうですか?」

ユイのお母さんは若いよ!若いお母さんが居るから感覚(?)が鈍っているんだYO!!
うちのお袋なんかもうぎっくり腰をする様なお婆ちゃんだぞ!!

「ほあたぁァぁァぁァぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

頭を抱えて地面に踞らなきゃ気が狂(おかし)くなります!!

「せんぱい?せんぱーい!」

「この子どうしたの?」

どうする~?ア○フル♪状態になってる俺。
あー…落ち着こう……

「すいません…取り乱してしまいました……」

「取り乱し過ぎですよ先輩」

「面白いね君。名前は?」
作品名:Angel Beats! ~君と~ 作家名:幻影