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Angel Beats! ~君と~

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第35話 遊佐Diary ダメダメ諦めちゃ!!どうしてそこで諦めるんだ作者!!!!編

「ちょっ…小枝さんくっつきすぎだと思うよ?」

「大山君、私じゃイヤなの?」

「嫌じゃないけど…」

「じゃ、いいよね♪」

本編に入った瞬間からイチャイチャする小枝さん。他のチームのメンバーはまだ来れないそうです。で何故、小枝さんはここまで来れたのでしょう?運動神経が良いからでしょうかね?

(小枝さん……何か良い匂いが………何だろ?)

(あー何か大山君に抱き付いたりすると落ち着くな~☆)

「大山君の周りがピンク色のオーラが見えるのは気のせいかしら?」

「心配するな…俺にも見えるよ……」

ついに大山さんに春が訪れましたか……今は夏ですが。

『こちら高松チームです。所定の位置に就きましたが、小枝さんが居ません』

「心配ないわ高松君。小枝さんならここに居るから…」

ゆりっぺさんは目を大山さんと小枝さんに移すと呆れた様な顔になり、次の指示を出します。

「私が命令を出さない限りそこから動かないこと、解った?」

『了解です………ガチャ』

無線を切るとアンテナを日向さんに向けると盗み聞きをします。一体何を言ってるのでしょう日向さん。あのアンテナの謎の機能は使えない様ですが、他は使えるみたいですね。

「なあ、ゆりそれってヘッドホンを着けていないと聞こえないのか?」

「そうみたい。ったくチャーの馬鹿!」

チャーさんの馬鹿と言っている時も大山さんに後ろから抱き付く小枝さん。大胆ですね~。

「チャー?」

「音無君は分からないの?お得意の超能力を使ってみたら?」

超能力って…何ヵ月前のネタを引っ張ってきてるんでしょう。

「…分からない……」

「直に会えると思うから、楽しみにしてて」

チャーさんって海の家を営業してるらしいですよ(ゆりっぺさん談)。その人はなんでも、下らない何かを作ってはSSSに提供をしています。その一つがあのアンテナです。まったく使えません(?)。
その中で唯一傑作だったのが『小型推進エンジン』です。ボタン一つで垂直に飛ぶという優れもの。それを日向さんに着けては飛ばして飛ばして飛ばしまくっていました。
ついには、スケートボートに付けて名探偵○ナンみたいに走り抜けては日向さんに直撃させてケガをさせました。ケガだけで済ませた日向さんって凄いですよね。

「直に会えるっていつ頃なんだ?」

「まあ楽しみにしててよ」

ヘッドホンに手を添え、日向さんの言葉を一つも漏らさない様に聞き入っているゆりっぺさん。何か暇ですね……私の仕事は岩沢さん達―――いや、音楽一行のマネージャーです。その他はゆりっぺさんの補佐役だったりと忙しいのですが今回は違うみたいです。
暇ですね~……

「……………そうだ…京都へ行こう……」

「どうした遊佐!?」

何気無い一言で心配してくれるなんて……優しいですね音無さんは。

「すいません、あまりにも暇なものでつい……」

「それなら良いけど…大丈夫か?」

まだ心配してくれるんですね。音無さんは本当に優しいですね。

「ええ、大丈夫です」

最終確認をする音無さんは、『ユイ』さんといちゃついている日向さんを見ます。
…あの時言ったことが本当とは……思いもしませんでしたよ………日向さんは音無さん一筋だと思っていたんですが…
というのは冗談です。気持ち悪いですよ男性と男性だなんて有り得ない事です。
ちなみに、『同性愛』というものはキリスト教が禁止していましてそれが日本に伝わりそして禁止。まあ、フランシスコ・ザビエルのせいですね。
――――という訳です。何処かの国では同性との結婚は認められているそうです。以上、余談でした。

「何か暇ね~」

ついにゆりっぺさんも飽きましたか。

「大山君、何か芸でもやって」

出ましたゆりっぺさんの無茶振り。

「僕、持ちネタ無いよ?」

「つまんないの…」

そんな事はお構い無しに大山さんに抱き付く小枝さんは幸せそうですね……

(大山君って良い匂いがする………)

さらに顔が緩みましたね。
暇過ぎるのでこのまま小枝さんでも観察しましょうか……

1.顔を大山さんの背中にうずくませる
2.時々、大山さんの頬に頬擦りをする
3.幸せそうな顔をする
4.大山さんって……まんざらではない様ですね
5.いちゃついています
6.上記の繰り返し



こんな感じですかね。
レポート風になってしまいましたが、ここらで限界です。

「音無君って日向君があの小娘に盗られて悔しくないの?」

「俺達そんな関係じゃねぇよ!!」

ゆりっぺさんに突っ込む音無さん。そんな大声出したら気付かれてしまいますよ。
小枝さんの観察も飽きたことですし、岩沢さんの音楽でも聞きますか…。
このインカムって便利なんです。
何とイヤホンを付けると音楽が聞けるのです。
容量は189テラー(この小ささで凄いです。流石チャーさん、感謝しています)。曲を聞きたい時にはタッチパネルで検索。
その他の機能と言ったら…まあ、無線機としても使える……位ですね。

(Crow Song……っと)

タッチパネルって便利ですね。
指が押せる範囲が狭いのが短所ですがね。今度チャーさんに会ったら改善策でも考えてもらいましょう……またの機会があったらゆりっぺさんにチャーさんに電話させてもらいましょう。
ちなみにこのインカム、岩沢さん達の曲しか入っていません。

「………………」

良い曲ですね…
岩沢さんは良いセンスしてます。岩沢さんの音楽はこの私でもはまっちゃいます。

「前から気になってたんだけどさ、遊佐何を聞いているんだ?」

気になるのも仕方無いですよね。暇さえあればほとんど聞いていますからね。

「岩沢さんの新曲です。聞いてみますか?」

『Crow Song』は先週完成させたばっかりのできたてほやほやです。

「えーっと…良いのか?」

「勿論です」

音無さんはイヤホンを両耳に付けると岩沢さんの『音楽』と言う名前の魔法にかけられてしまいます。

「………………………………」

一度かけられてしまった『魔法』はほとんど……いや、取り除けません。その証拠に音無さんはとても聞き入っています。

(この……何だろう…?………聞いたことがある……でも…良いなこれ……遊佐がはまる訳だ)

ますますはまって入ってますね。
公演予定は秋の文化祭です。まあ、作者次第ですよね。おっとこれ以上言ってしまいますとネタバレになってしまいますね(いつもより棒読み)。


「うおおおおおおおおおおおおお!!!ゆりっぺぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇえ見付けたぁああああああああああ!!!」




「あれ?野田じゃん」

「先輩の知り合いですか?」

不味いです。日向さんが病院の真ん前から全力疾走している野田さんの存在に気付いてしまった様です。

『ゆりっぺ大変だ!!野田が暴走をし始めやがった!』

藤巻さん報告が遅いです。手遅れです。無線機がありますから早く報告が出来る筈なのですが。

「もぅおおおおおおおおおおおおおおお!?どうしていつもこうなるのよ!!?」

今なら同情しますゆりっぺさん。
作品名:Angel Beats! ~君と~ 作家名:幻影