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Angel Beats! ~君と~

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遊佐
「ちなみに、協力して下さった方々は、以下の通りです」



脚本
ゆりっぺさん

映像編集
竹山さん

技術提供、3D映像、CG
チャーさん

アクション
椎名さん

子犬、子猫集め
派出所の長谷川さん


入江
「長谷川さんって誰!?」

遊佐
「いつも暇なお巡りさんで、捨て犬や捨て猫を引き取って御世話をする優しい人です。椎名さんを釣れたのも彼のお蔭です」

長谷川
「やあ!いつもいつも暇すぎるお巡りの長谷川です!宜しく!!あっ…それと俺さ……暇すぎて死にそうな所に声を掛けてくれたツインテールの可愛いお嬢ちゃん、遊佐ちゃんに感謝してるぜ!!」

遊佐
「とまあ、長谷川さんの意味不明な自己紹介はさておきましょう」

入江
「え!?無視するの長谷川さん!?しかもアクションが椎名さん!?」

遊佐
「誤解をしている様ですが、椎名さんと言う人はチャーさんの同級生で性別は男です。彼は自称スタントマンと言っているのですがなかなかの腕前ですよ。みゆきちさんも見ていたでしょう?」

入江
「でもでも!顔が椎名さんならあの映像が成立しないよ!」

遊佐
「最近はCGが発達していますからね。顔を変える事でも簡単に出来てしまいます。そのような事も知らないのですか?」











新年一発目の投稿です。
今さらですが、明けましておめでとうございます。
ユニークアクセスが10000を越えて成仏(き)えてしまいそうな幻影でございます。
今回は少なめです。では、本編スタート!
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第39話 Koeda in the Dark 前編

まさに絵に描いた田舎。人が居ないと言って良い程少ない。
そして近くに山があり、交番の駐在は小さい子ども達と遊んでいる。そしてなんと言っても本日のメイン、海。これこそ最高の夏休み。
そして現在SSSは海の家に来ていた。

(『チャーの家』?)

海の家と言うものはこうなのだと結弦と初音は思う。
ネットで見る限り海の家は解放的な空間を利用し、海を楽しむものだが、何故かここは海から少し遠く離れた場所で旅館みたいだ。

「……………」

「りんりん、元気出しなよ。せっかくの海なんだからさもっと楽しもうぜ!」

「…………」

関根が元気良く声を掛けても無反応。常に大山にくっついていなければならないのだろうか。

「ったく野田のヤツまだ起きやしねぇ……どれくらいの睡眠薬を使ったんだ?」

駅員さんに野田が重いということで借りたこの台車は野田を乗せる役割の他、全員分の荷物も乗せられる。
藤巻は貧乏クジを不幸にも引いてしまい、そのお荷物を運んでいる。

「そうそう、ゆりっぺさん。チャーさん看板の名前を変えたらしいですよ」

「見れば分かるわ。それにしてもチャーの家って……」

「いや…それより、ゆり」

とひさ子が話に割って入ってくる。

「もう夕暮れじゃねぇぇかああああああ!!」

そう、もう夕暮れ。
何しろバスが5時間置きに来る、というトラブルのせいで随分と遅れてしまい蒸し暑い中、待っていなければならなかった。

「良いじゃない。夜景は綺麗よ。ほら見てよあのダンゴムシ、私達を歓迎しているわ」

「あ、本当だ……ってそれ景色じゃないから!虫だから!」

「違うわ、ひさ子さん。害虫よ」

「変わらないから!」

「お兄ちゃんお兄ちゃん、このダンゴムシ、スッゴイ可愛いよ!」

「…あ…あぁ。そうだな……」

「このダンゴムシ、みゆきちみたいだね!」

「ええええ!?どこが!?」

「It's a cute!」

「なかなか可愛いな……そう思うだろ」

「僕に振らないでよ岩沢さん!」

この後、メンバーはダンゴムシで蒸し暑いのにも関わらず盛り上がり『チャーの家』に入ったのは3時間後だったと言う。
そのお陰様で海を全く楽しめなかったと言っても過言ではない……。







『あ!今ジャージに着替えるから、攻撃するの待ってて!!』

『ちっ…しょうがねえなぁ……さっさと着替えろ!!』

怪人はお決まりなのか、ヒーローがジャージに着替え終わるまで一切、攻撃はしなかった。

「お前……結構古いのを見るよな………」

「え?何がですか?」

外は暗くなり、良い子は帰る時間だが日向はまだ居る。ユイのお母さんは仕事で遅くなるらしい。

「だって明らかにCGじゃないだろ。これ」

「え?しーぢー?何ですかそれ?だってこれ本当の事ですよね?」

ユイの目が本気と書いて『マジ』だった。
日向は悟った……

(コイツ……!)

皆を言うまでもない。誰もが経験したであろう、あの経験。
変身アイテムを装着すればヒーローになれる、必殺技を喰らわせれば、それを受けた者は爆発するだろう、筋トレすれば誰だってカ○ハメ波を出せる、と。そう、ユイは、

(純粋過ぎる……!!)

日向の気持ちを知らず、ユイは暫くテレビに釘付けにされた。

「なあ、ユイ……」

「今良いところなんですから黙っていて下さい!」

丁度、ヒーローが必殺技を決めるところ。ここで色々話し掛けられてしまったらカッコいい場面が忘れてしまう。

『喰らえ!必殺馬場チョップ!!』

『なんだこの必殺技避(よ)けてはいけない空気は―――ぎゃあああああああああああ!!!』

ドォーン!とテレビから大きな音が聞こえると共に怪人は爆死した。
それをユイはキラキラと目を輝かせ全身ジャージ男の勇士を見送っていた。

(仮にホントに必殺技が出来たら世の中犯罪だらけだぞ………)














「直井……悪い事は言わない。こっちに来い!」

切羽詰まった様に、警告する藤巻は本気の様だ。

「何を言う!?見て解らないか!」

「何か直井さんって……違和感があるわ」

ゆりも言う。だが、その違和感はどんどん溜まってしまう。

「ゆりっぺも言ってるんだぞ!」

「ふざけた事を言って…!解ってる筈だろ!」

解っている事。しかし、認められない。

「うん。何か違和感があるな……」

「ほら!ひさ子さんも言ってるんだぞ!観念しろぉーい!」

「貴様まで何を言う!?」

関根はひさ子の言う事に賛成する。そこに風呂桶の中にシャンプーやタオルやら着替えを入れた結弦が顔を突っ込む。

「てかお前達(まえら)風呂の前で何揉めているんだ!?」

直井が女性の脱衣場に行く、これが明らかにおかし過ぎる。だから揉めていた。これだけ。
性別上、直井は女。その事をここに居る皆が認めないだけだった。
この程度の事で盛り上がるって一体……と思ってしまう。そうこうしている内に大山と遊佐、椎名、入江、初音、高松、TK、小枝、ゆり、野田は青い浴衣姿で脱衣場から出ていた。

「ねぇ遊佐さん。どうやったら遊佐さんみたいに大きくなれるのですか?」

初音は遊佐と手を繋ぎ、子どもらしい事を聞いてくる。

「いっぱい寝れば大きくなれますよ」

「そっちじゃなくてですね……その………」

「?」

「何でもないです……」
作品名:Angel Beats! ~君と~ 作家名:幻影