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Ib ~とある美術館での物語(5)~

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女の子は転んだまま一人で泣き出してしまいました。

早く両親に会いたい、早く両親に会いたい、そう思いながら泣きました。

ふと女の子はポケットの中に黄色いバラが入っているのに気が付きました。

女の子は身に覚えのないバラが入っていたので不思議に思いました。

そのとき女の子のお腹が「ぐぅ~」となりました。

なにか食べたい、そう思うと女の子はポケットに入っていたバラを見ました。

花を食べたことは今までなかった女の子でしたが、どうしても我慢できずにバラの茎をかじってみました。

バラの茎は苦くとても食べられそうもありませんでした。

そして今度はバラの花びらをかじってみました。

美味しくはありませんが茎よりも食べられることがわかり女の子はそのまま花びらを食べることにしました。

花びらを食べていると何故か体に痛みが走りましたが女の子は気にしませんでした。

そして最後の花びらを食べ終わると同時に女の子は気を失ってしまいました。

しばらくして女の子は目覚めました。

しかし、目覚めた女の子は今までのことを覚えていませんでした。