Ib ~とある美術館での物語(6)~
「おはよう」
「ねぇねぇ、今日転校生が来るんだって」
「へぇー、そうなの?」
「そうそう、でねその子の名前が・・・」
「はいはい、みなさん席についてください」
友人が言いかけたところで先生が教室に入ってきた。
「あっ、先生来ちゃった。じゃあねイヴ、またあとで」
「うん」
そう返事をして私は自分の席向かった。
クラスの全員が着席したのを確認すると先生は話し始めた。
「皆さん、知ってる人もいるかも知れませんが今日このクラスに転校生が来ます」
その言葉に教室がざわついた。
「静かに!それでは入って来てください」
そう先生が言うと教室のドアが開いて一人の女の子が入って来た。
その女の子は緑色のワンピースを着ていて、髪の毛はキレイな金髪だった。
私は女の子の顔を見て驚くと同時にメアリーの最後に言った言葉を思い出していた。
(「またね」って言ったんだったねメアリー)
女の子方も私に気付いたようで少し笑っていた。
「それでは自己紹介をお願いします」
先生にそう言われて女の子はクラスのみんなに聞こえる声で話し始めた。
「みなさん初めまして、わたしの名前は・・・」
fin
作品名:Ib ~とある美術館での物語(6)~ 作家名:エグゼター