狙われるモノ1
錬丹術の光が消える。
鋼のの体は血が止まり、黒焦げとなっていた箇所はきれいな肌が再生していた。
苦痛に歪んでいた顔もおだやかな表情となり、目は閉じたままだが、顔色も完全ではないが戻ってきている。
その様子に安心したが・・・ナギの様子がおかしいのに気づく。
いつまでも錬成陣から立ち上がることなく、手をついたまま動かない。
いつも疲れたとは言っているが、余裕な感じがしているのに、今は額は汗でぐっしょりと濡れ、顔色は元々白かったが、今は病的なまでに色を失っている。
「大丈夫か?顔色が悪いようだが。」
「大佐、これでエドワードの体の傷は大丈夫だと思う。医者に急いで見せてくれ。
それと、こんなときにすまないが、私の魂が離れかけている。
絶対にエルリック兄弟を私に近づけるな。魂の入れ替えが起こるかもしれない。
――頼む。私の姿を見せないで欲しい。」
それだけ言うと、ナギは倒れ込んだ。