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00腐/Ailes Grises/ニルアレ

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隠れるように背中を丸める仕草をするアレルヤの様子を見てロックオンは何かを勘違いしたのか、アレルヤの体調を気に掛けてくれる。
言われてから、とうのアレルヤは背中が痛かったのを思い出した。
あの時、強烈な痛みが刻印から滲んだ。
まるで刻印が刻み込まれた夜のように。
背中に少し違和感があると思ったら、どうやら湿布が貼られているようだ。
「なんだかおじいちゃんになったみたい。あ、灰羽って年を取るのかな」
そうやって少し、何かを誤魔化そうとした。
「……刻印が痛み出したのは、今日が初めてか」
「……うん」
目線を逸らして、アレルヤは肯定する。
誤魔化そうとしたのに、ロックオンは簡単に誤魔化されてなどくれない。
「次痛みが出たら、この薬を飲むといい。湿布の場所はクリスが知ってるから……」

「これは何かの病気なの」

「ちがう」

「じゃあ一体なんなの……?」

「今はまだ言えない。痛みが続くようなら、じきに解る」

渡された薬は、いつもみんなでハーブティーにしているものの出涸らしを使ったものだった。
微かに残る、蜂蜜と紅茶の匂い。
ロックオンが飲んでいたのは、ただの紅茶じゃない。
この薬だったんだ。



13.09.10