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【静帝】 SNF 第六章 【完】

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 『サタデー・ナイト・フィーバー』 ご愛読ありがとう企画

   ◇ 知って得する 《裏エピソード》 ◇

● 後日談 ●

 公園の出口で恋人を引き止めた帝人が、一体どんな“おまじない”の呪文を、静雄さんの耳元で囁いたのか。そして、結局、静雄さんは土曜の夜に“フィーバー”する事が出来たのか。(…ぷっ!)
 すべては、皆様のご想像にお任せします。どうぞお好きに妄想して、微笑ましくも焦れったい、愉快な《純愛路線》を迷走中!の、憐れな静雄さんを救済してやって下さいませ。

 一応、参考までに申し上げますと、週明けの月曜日、静雄さんは近くのコンビニで、赤飯おにぎりを一個、トムさんに買って貰ったそうです。(…しょぼいお祝いだなぁ〜っ。)
 おにぎり一個分しか、恋愛ステップを進められなかったのか。はたまた、惚気話をうんざりするくらい聞かされて、祝ってやる気がすっかり失せたが故のチョイスだったのか。
 真相はトムさんしか知り得ませんが、彼は後にこの日を《ブラック・マンデー》と呼んだそうです。厄日だったんだね(ホロリ)。…頑張れ、トムさんっ!!

● モブ帝 ●

 第五章で話題に上った、帝人の中に《癒しの月明かり》を見てしまった方々によって結成された、『竜ヶ峰帝人の幸せを見守る会』(通称・半月同盟)なんてのが在ったりします。
 メンバー全員“堅気じゃない”人達!!(…嫌なファンクラブだなぁ〜っ。)
 栄(は)えある会員ナンバー1番は、帝人に自分の事を「サンタさん」と呼ばせている、粟楠道元氏。
 まさしく《孫の顔みて相好を崩す、どこぞの爺さん》そのもの!…粟楠会の会長としての威厳は、見る影もないメロメロっぷりございます。
 ちなみに、ひとケタ台はすべて長老会のご隠居たちが占めてしまってるので、四木さんと赤林さんの会員ナンバーは十番台。(〜って、やっぱ入会してんだな。あのオッサン達…。)

 余談ですが、すぐに駆け付けられる場所に、いつも静雄さんが居るとは限らないので、帝人が危ない目に遭ってそうだったら、さりげなく敵を排除できるよう、街のチンピラさん達が持ち回りの交代制で、常にこっそりガードしてたりします。
(もっとも、帝人に存在がバレてる時点で、“さりげなく”でも“こっそり”でも無いんだけどね。)
 帝人の自立性を尊重して、一応、危険度50%未満の場合は、ハラハラしつつも手は貸さずに見守ってるだけです。男の子だもん、強く育てなきゃね!…てか、救出基準のパーセンテージ、どんどん下がってないか?(苦笑)
 第一章で、暴走した正臣が路地裏に帝人を連れ込んだ時、帝人がやけに表通りを気にしてたのは、実は、当番のチンピラさんに「あ、心配しなくても大丈夫です〜」と合図を送るためだったという…。
(え、えぇえええ〜〜っ!!そうなのっ!?…ええ。そんな裏話が隠されてたんです。うふふっ♪)
 自分の気持ちを自覚する前だったから助かった様なものの、恋心を自覚した上での暴走だったら、正臣は後で大変な事になってたのかも知れません。(ははっ…命拾いしたな、正臣…。)

 あ、ファンクラブとは関係ありませんが、同じく第五章で話題に上った、帝人に100円カンパを施した例のカツアゲ君のリーダーは、今はコンビニで真面目にバイトしております。
 第三章で、時間つぶしの為に入店したコンビニで、手土産の【飲み物】を物色していたトムさんに、「紀田正臣が、最近よく買ってるのはコレっす!」と、情報提供してくれたのも彼です(笑)

 ――池袋中、至る所で見られてるぞ、正臣…。これからは、もうちっと気を付けて行動しとこうな。

● 竜ヶ峰家 ●

 帝人は、静雄さんがファーストキスの相手だと信じて疑ってませんが、実は、満一歳の誕生日に「みーたんは本当に可愛いでちゅね〜っ。ぷちゅうv」っと、どっかの親馬鹿なパパさんに、大切な唇をすでに奪われちゃってたりします。(いや、まぁ…赤ちゃんの頃の話だから、ノーカウントで良いと思うんだけど。)
 その後、パパさんは、とっても迫力ある素敵な笑顔を浮かべたロマンチストなママさんに、たっぷりしっかりと怒られました。

「帝人が、将来男の人を恋人だって紹介してきたら、貴方が今かけた“呪い”の所為よ」――と。

 生後わずか一歳にして不吉な予言をたまわった男の子は、かくしてその14年後、父親のかけた迷惑な“呪い”と、母親の発した強い“言霊”の効力により、《規格外のでたらめ男》と運命的な出逢いを果たし、めでたく恋仲になりましたとさ。(…嫌な将来が約束されてたな、帝人。)

 パパさんの息子へ傾ける過度の愛情は、色んな意味で“裏目”に出まくってます。
 《危険ホイホイ体質》の帝人を、紀田ンところのバカ息子(←正臣の事。)が住まう都会なんぞに進学させたくないから、「ろくに家事もこなせない半人前に、一人暮らしはまだ早い。」と窘めたのに、結果として、《花嫁修業》をバッチリ!させた上で、静雄さんの許へ送り出す羽目になっちゃったり。
 心を鬼にして学費しか援助せずに、帝人を都会で貧乏暮らしさせといたのだって、『可愛い子には旅をさせよ』だとか『若い時の苦労は買ってでもせよ』的な、故事ことわざに則(のっと)ったご立派な教育方針に因るものでは、決して無く。
 帝人が音を上げて実家に戻って来るのを期待してたからこそ、敢えて生活費の支援をしなかったのに、その所為で、貧乏っぷりを見兼ねた《地獄の取立コンビ》に拾われちゃった事を考えると――パパさんは、よくよく墓穴を掘るのがお上手な御仁なのでしょう(涙)

 尚、ママさんが帝人の質素な節約生活に救いの手を差し伸べなかったのは、「貧しい主人公を助けるのは、いつか迎えに来る王子様の役目ですもの。」という、実に少女趣味な信条に因るものだったり致します。(…お、王子様!?いや、お姫様に迎えに来てもらう主人公ってのも、アレだけど。)
 そりゃあ、おとぎ話や童話の“定番”はそうかも知れないけど…。男の子だよね?お宅の帝人君。
 何か、物凄くとんでもない《王子様》もどきと、貴女の息子さん、結ばれちゃったみたいだけど…い、良いのかっ!?(…あ〜でも、ママさん、羽島幽平のファンだものね。ノープロブレムか…。)

 〜っとまぁ、竜ヶ峰家はこんな感じのお茶目なご両親なので、少なくとも静雄さんとの交際を反対されて、帝人が勘当される心配はありませんので、どうぞご安心下さいませ。
 もっとも、同棲するに当たり、静雄さんが(トムさんと一緒に)ご挨拶に出向いた際は、間違いなく、パパさんに「…授かったのは男の子だったのに…。まさか、娘を嫁に出す父親の心境を、味わう事になるなんてぇえ〜っ」と、号泣されるのは必定でしょうが…ね?(苦笑)

* * *

 ――さあ、以上の《裏エピソード》を踏まえた上で、もう一度、冒頭部から読み返してみよう!
 また一味違った『SNF』の奥深い世界が、きっと貴女の妄想を掻き立ててくれる筈…多分。

 みんなで広げよう【静帝】の輪!!次は貴女が書く(描く)番です! にっこり v
 皆様のご活躍を、草葉の陰からそっと見守らせて頂きますね。(…と言いつつ、忘れた頃に又ひょっこりと迷い出て来たりして?)