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Wizard//Magica Wish −3−

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「顔赤くなってんじゃねぇか!こいつは傑作だ!あははっ!!」
「…っ……」


4人は、夕日が沈む見滝原の河川敷を仲良く並列で歩いていた。
もちろん、ハルトと ほむら は先程の まどか の『契約』通り、仲良く手を繋いで歩いていた。もちろん、お互いこの状態は恥ずかしかった。

「それにしても、さっきの まどか の演技は最高だったなぁ~」

「もう…さやかちゃん には絶対内緒だよ?」

「わ~かってるって!!」
「ほ、本当?」



「でも、本当に助かったよ…まどかちゃん」
「え?」


ハルトは ほむら と手を離し、まどか の目の前に立った。
まどか から見たハルトは夕日と重なり、まるで彼が太陽のように見えた。


「俺は、今まで魔法少女達のために戦っていた。…けど、さっき ほむらちゃんに向けたのはそれとは全然違う。もし君が俺を止めてなかったら…俺は、本当に『絶望』を振りまく存在になっていたかもしれない…」

「うん…」

「けど、まどかちゃんが俺を救ってくれたんだ…やっぱり まどかちゃんは、俺の『希望』だったんだ」

「え…?」

「本当に、ありがとう」


ハルトは右手を差し出し、まどか に握手を求めた。
もちろん、まどか はそれを一瞬で察知し、嬉しくなったのか満面の微笑みでその手を握った。

この時、二人は本当の意味で、お互い信頼しあえる仲になったのだ。


「俺、決めたよ…まどかちゃん」

「なに?ハルトくん」

「俺も、まどかちゃんみたいに…人々に『希望』を与える魔法使いになる。今までみたいに、一方的に俺がソウルジェムを奪うんじゃなくて、何か別の方法で、本当の意味で魔法少女達に希望を与える魔法使いになる…そう、『絶望』を『希望』に変える魔法使いにね」



「へへっ…いいこと言うじゃねえか」
「けど、ここからが本当の戦いよ…操真 ハルト」
「なんだ、ほむら。まだそんな事言っているのかよ」



「じゃあ、あなたは今日から『仮面ライダー』だね」

「仮面…ライダー?」



「そう、人々に希望と明日を与える正義のヒーロー、仮面ライダー。ハルトくんは、今日から仮面ライダーだよ!」



「仮面ライダー…『仮面ライダーウィザード』か、…うん、いい響きだ」




ハルト は後ろに振り向き、夕日を見つめる。
赤く、強く、目を開けていられないほど輝いていた。

その夕日にハルトは左手の中指に装着されていた赤い指輪をかざす。
太陽の光を飲み込むように、綺麗に光り輝いた。



「俺は、ウィザード…仮面ライダーウィザード!」






魔法の指輪 「ウィザードリング」

今を生きる魔法使いはその輝きを両手に宿し、

『絶望』を『希望』に変える。


作品名:Wizard//Magica Wish −3− 作家名:a-o-w