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新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 第91話

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  第91話 「闘志爆発!!反撃の勇者旋風!!!」


  幾つもの瓦礫が降り注ぎ崩壊していくアジト。勇士朗はその中を澪をお姫様抱っこしたま
ま突っ切る。

  勇士朗 「おおおおおおおおおおおお!!!」

  澪 「・・・・!!!」

  澪はきゅっと強く目を瞑ったまま勇士朗に身の安全を委ねた。今は抱きかかえてくれる彼
氏の行動と力を信じ抜く。

  勇士朗は侵入の際に突き破った廊下がある階に到達する。床からやや上の低空を駆けなが
ら勇士朗は廊下の大穴のポイントまで駆ける。

  その間にもアジト内外部は次々と崩壊していく。会話してあげる余裕などない。

    ディガガガガガガアアアアアッ!!! ズズズズズズウウウウ・・・!!!

  勇士朗は、ラストスパートを光放ちながらフルに加速。一気に進入口へと到達した。そし
て澪を腕の上に下ろし、直ぐに自らの身をファイバードと融合させた。

  この間に振動や衝撃が奔ればファイバードはバランスを崩し、澪を振り落としかねない。

  ある意味での賭けだ。勇士朗は光を纏いながらファイバードの胸部に飛び込んだ。

  勇士朗 「しゃあああっ!!!」

  両眼に光が灯り、ファイバードに意思が再び宿る。そして直ぐに左手を右腕に差し伸べて
澪へ呼びかけた。

  ファイバード 『さぁ、乗って。しっかり掴まってて!!』

  澪はコクっとうなずきながら、ファイバードの左手に移動した。それを確認したファイバ
ードは、右手を軽く沿えてフットブースターでその場を離脱する。

    ディギュドォオオオオオオオオオオオッッ!!!

  この状況をジェイデッカー・バーニアンの視点モニターを介して要が確認する。ジェイデ
ッカー・バーニアンの任意で拡大してくれたモニターの一部を再確認する。

  要 「ファイバード・・・?!!」

  ジェイデッカー・バーニアン 『たった今、ファイバードの離脱を確認!!拡大すると手
に誰かを乗せているようです・・・・・・これは、誘拐された秋山澪さんです!!』

  要 「そうか!!勇士朗は救出に成功したか!!!あとは肝心の琴吹令嬢達だな!!!」

  そうだと解りつつも、彼らの目の前にツェレター90とデスロカリス、スクトリア部隊が
立ちはだかる。

  この内の1機の巨大ロボット、ツェレター90にバスターボンバーとフレアダイバーが対
峙する。

  周囲には破壊されたアジトの粉塵が白煙と化して舞う。

  巨大なゴリラのようなマシン。見た目からも強固な装甲であると窺える。両眼のカメラア
イが紅く発光する。

  バスターボンバー 『これまた随分と図体がデカイな・・・!!』

  フレアダイバー 『油断するな・・・・来るぞっっ!!!』

    バキャンッッ、ヴォドォルルルルルルルルルルルルルウウウウッッ!!!

  胸筋に相当する部分のハッチが開き、間を置かずガトリング砲が発射された。銃弾が2体
の装甲に着弾し、幾多の中爆発を連続で発生させる。

    ドォドォドォドォドォドォドォヴァギャダガガガガアアアアッッ!!!

  バスターボンバー 『ぐおおおおおおおお??!』

  フレアダイバー 『思ったよりも、威力が高いっ・・・・!!!』

  恐らく、これまでのロボット犯罪史上の中で強力な部類の敵だろう。体中から感じる衝撃
からもそれを感じさせられていた。

    ドォドォドォドォドォダギャギャギャアアアア・・・・・

  銃撃が止んだ。2体はガードしていた腕を解く。しかし次の瞬間、フレアダイバーに強烈
なナックルが襲い掛かった。

    ゴオオオッッ・・・・・ドォギャガアアアアアアアアッッ!!!

  フレアダイバー 『ぐおおおおおおお??!』

  バスターボンバー 『!!!フレアダイバーッ・・・・・!!!』

    ギャガゴオオオオオオオオオッッ!!!

  バスターボンバー 『がああああああああっっ?!!』

  吹っ飛ばされたフレアダイバーを気にかけた瞬間、バスターボンバーにもナックルが襲い
かかった。ツェレター90のコックピット内では輩二人が勝ち誇る。

  輩A 「こいつは伊達じゃないぜー!!思い知ったかよっっ?!!」

  輩B 「旋風寺の超AIロボットだろうがなんだろうが、敵じゃねええっ!!!」

    ズガガッガガガガアアアアアアアアッッ!!!

  スライドするように地面に身を打ち付けられる2体。だが、反撃の闘志を出してバスター
ボンバーとフレアダイバーが起き上がる。

  バスターボンバー 『やりやがったなぁっ、メカゴリラ野郎っっ!!!』

  フレアダイバー 『重い威力だっ・・・・これまでの犯罪ロボットとは格が違う!!!』

  バスターボンバー 『どの道、攻めるのみだぜっっ!!!いくぞ!!!』

  フレアダイバー 『ああ!!』

  2体はギュオッとジャンプし、己の火器を敵機の胸部にぶつける。バスターブラスターの
高出力ビームと、フレアデトネイターと連動させたブレストファランカーの高速弾丸が火を吹
き飛ばした。

  バスターボンバー 『バスターブラスターッッ!!!』

    ダギュバアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!

  フレアダイバー 『ブレストファランカーッッ!!!』

    ダヴァドォルルルルルルルルルルルウウウウウッッ!!!

    ディギャズドォガギャアアアアアアアアアアンッッ!!!

  本体に攻撃は直撃。装甲表面に爆炎を上げさせた。

  バスターボンバー 『やったかぁ?!!』

  フレアダイバー 『・・・・・・いやっ、ダメだっ!!!』

  だが、爆炎の中にはほぼ無傷のツェレター90が姿を見せた。内部では輩達がその装甲強
度を勝ち誇る。

  輩A 「げひゃひゃッ、無駄だぜっ!!!こいつの装甲をなめるなよ!!!」

  輩B 「取って置きはこいつだっ!!!粉砕してやる!!!」

  輩の一人が、ツェレター90の真骨頂・ツェレターキャノンをスタンバイさせた。ゴリラ
が両肩にキャノン砲を担ぐようなシルエットだ。

  そして砲身の銃口内にチャージエネルギーが充填されていく。

    コォオオオオォォォ・・・

  バスターボンバー 『アレを撃つ気か?!!その前にバスターランチャーでぶっ壊すっ!
!!』

  フレアダイバー 『ああ!!!出力を上げたフル・ブラスターならば破壊できるはずっ!
!!』

  2体が射撃体勢に入ったその時、ツェレター90のキャノン砲が先手を打った。高出力の
エネルギー光弾が速射された。

    ダディギュドォドォゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

  バスターボンバー&フレアダイバー 『?!!』  

  2体の方面に直進する光弾。次の瞬間、半円ドーム状の爆発が巻き起こった。

    ドォヴァズガゴオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!




  もう一方のデスロカリスもスクトリア部隊と交戦するジェイデッカー・バーニアンに接近
していく。繰り返し奔るビームの閃光と爆発が夜空に駆け巡っている。