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新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 第91話

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  舞人がシステムライザーを発動させようとした瞬間、紬が後ろから手を回し、
舞人の右手の甲に手を乗せた。

  舞人 「紬さん?!!」

  紬 「私にも・・・・必殺技をやらせて・・・菫ちゃんをあんなにしたこの人達がどうし
ても許せないの・・・・・!!!」

  舞人 「わかった!!!一緒に真っ向・破砕斬を討とうっ!!!システムライザー、発動
っっ!!!!」

    キュゥイイイイィィ・・・・!!!!

  グレート動輪剣が突き刺さったまま、システムライザーが発動。鍔の車輪が高速回転して
エネルギーを増幅させる。

  舞人&紬 「・・・真っ向・破砕斬っっっ!!!!」

  輩A・B 「まてえええええええええええ!!!!」

  グレートマイトガイン 『くらえええええええええええッッッ!!!!』

    ・・・ヴァザァジュガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアッッ――――――!!!!

    ドォジュジュジュォオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ――――!!!!

  輩A・B 「エエェェ・・・ヴゴギュ・・・くか・・・!!!!」

  システムグレートダッシュが掛かった状態のシステムライザーの超強力なエネルギー斬が
直に機体とコックピットをかき消しながらツェレター90を激しく破砕させる。

  真っ向・破砕斬。真っ向・唐竹斬を零距離で打ち出すという実に容赦ない超強力な必殺技
である。彼らの所業に比例した鉄槌だ。

    ズシュズヴァギャアアアアアアアアアアアッッ・・・・・・・ヴァギャドォオオオオ
オオッ、ゴッガヴァズガガガギャヴァガァアアアアアアアアアアアンッッ!!!!

  直の高エネルギー斬が木端微塵にツェレター90を大爆砕させた。巻き起こった燃え盛る
炎の中から勝利のシルエットを見せるグレートマイトガイン。振り向きながらグレート動輪剣
を左腰に装着。勝利のシグナルを額に灯した。



  その頃、首謀者たるエグゼブはブラックノワールの技術開発本部がある香港を目指す。手
に入れた超AIとその機体データを手に画策する。

  エグゼブ 「このデータを開発本部に引き渡す。そしてそのデータを各国の開発部に回す
・・・・これで最強の量産型ロボットと戦闘ロボットを開発するのだ。全てはオペレーション
クリスマスの為にっっ・・・・ククククク・・・ふはははははは!!!」

  高笑いをしながら、月光の照らす夜空に消えていく。もう一つの脅威のシナリオが静かに
かつ確実に動き始めた・・・。



  グレートマイトガインのデータを巡る一連の事件は、一つはそのままの意味で、二つはあ
る意味で犠牲者を出すに至る苦い結果となってしまった。

  帰還中、Jトランスポーターの中で要はSWAT隊に殉職者を出してしまったことに、自
責の念を抱えて堕ちていた。吉崎はそんな要を慰めるように接する。

  結果的に犯罪者達を公正に裁けなかった事を、悔やむ気持ちで飛ぶジェイデッカー・バー
ニアン。損傷しながらそれに後続する、バトルトレーラー特急とアームズ特急。

  舞人と丈はひたすら進路方向を見据えて各々の愛機を進ませる。紬は舞人の、菫は丈の傍
らで寄り添う。

  だが、少なくとも被害にあった紬と菫、そして澪の命は救うことが出来た。それだけは確
かな勝利だ。勇士朗はファイアージェットの後部座席で眠る澪に視線を送った後、再び前を見
据える。

  文化祭が目前と迫った際に起きてしまった事件。勇士朗は加速レバーに手を添えた手を離
し、その掌を見ながら自分に何が出来るのか考える。その時ある考えが浮かんだ。

  勇士朗 「!!エクスカイザー先輩は傷を癒せる。同じプラスエネルギー体のファイバー
ドの力なら心の傷とかも癒せるんじゃないか?!!なんで今まで思いつかなかったんだ?!」

  ファイバード ((私自身、試みたことは無いが、もしかしたら新しい技が生み出せるかも
しれない。可能性は十分にある。事実、デストリアン災害の時に私が放つプラスエネルギーが
彼女達の心のケアーに影響していた。エクスカイザー先輩の場合、物理的な修復を得意として
いるが、その精神的な技もやれるかもしれない。思ったとおりにやってみるんだ。今回の事件
は仲間達の心の損傷が多く見られたからな・・・・。))

  勇士朗 「ああ、やってみる!!このままじゃ確実に学園祭に影響しちまうからな!!」

  勇士朗はまた眠りにつく澪に視線を送る。これから澪達の最後の学園祭ライヴが控えてい
る・・・その差支えを取り払う為にも新たな技の可能性を見出す必然性があるのだ。

 



  つづく