Wizard//Magica Wish −4−
「また、邪魔されたわね」
見滝原市のどこかのビルの屋上で、長い黒髪を風になびかせ首にはマフラーをまいている女性が街を見下ろしていた。
その女性は、以前 ほむら が図書館で衝突した女性だった。
「なるほど…魔法少女が5人と…指輪で魔法を操る魔法使いがいるのね…通りで上手く進まないわけだわ…でも、それで良いの」
彼女は懐から懐中時計を取り出し、蓋を開けた。
時刻は現在11時59分、あと一分もすれば12時だ。
「倒せばまた新しく魔女を生み出す、そしてまた倒されたら私が魔女を生み出す…この繰り返しで私はもっと強くなっていく…けど、あまり勝手なことをされても困るわね…そろそろ…お仕置きが必要かもね」
月で写しだされた彼女の影が一瞬で異型な姿に変化した。
頭からは、蛇がまるで髪のように動く…。
丁度その時、時計の長針が一刻進み、12時となった…。
作品名:Wizard//Magica Wish −4− 作家名:a-o-w