綾部と真冬の交際事情
修学旅行一日目
修学旅行当日真冬と綾部は二人で話している。
真冬は小さめの荷物を持っていて綾部はギターケースとショルダーバッグである。
「お前ら荷物それだけ?」
「普通やろ」
「早坂君は?」
「すげーなどうやってまとめたんだ?」
「「(2個!?)」」
「何入れたの?」
「いくら詰めるの下手でもここまでならへんやろ」
中を開けると人生ゲームが入ってる。
「もう一個目からおかしいよ」
「人生ゲームいらへんわ」
そして大量の着替えが入っている。
「留学でもする気か?」
「何泊する気?」
そして救急箱と松葉杖が入っていた。
「そういう薬類はもっとコンパクトにせんとあかんよ。
松葉杖がひつような怪我な救急車呼ぶから大丈夫や」
二人が仕分けする。
「もしかして早坂君こういう旅行とか初めて?」
「あれほど沢山持ってくと困る話したやろ」
「旅行ならあるぜ」
「いや家族旅行やなくてな」
二人は変なところに世間知らずさを感じていた。
向こうでも怒られている。
「なんやあれ」
「不安だねあやべん」
真冬と綾部はクラスが違うので後で合流する話をして別れていた。
綾部はいつもの二人と話している。
「綾部には感謝してもらわないとな」
「俺らがわからなければ今も黒崎さんと気まずいままだったもんな」
「朝最近黒崎と待ち合わせてるからってすねるなや」
「「綾部最近黒崎黒崎なんだもん」」
「付き合いはじめなんだから許してあげなさいよ。
万年片想いが実ったのよ」
「しかも黒崎のグループともまわるからとかいいだすんだよ」
「二人きりじゃないんだからいいじゃない」
「初デートもまだやからなあ」
「綾部ー」
綾部は真冬と付き合い初めてからワクワクすることも増えていた。
一方真冬のバスではトランプ中である。
「あやべんクラス違うからつまんない」
「仕方ないだろ。
緑ヶ丘はクラス替えなしだからすねるなよ」
「黒崎さん綾部君と付き合ってるの?」
「うん。
この前告白されたんだ」
「綾部君って生徒会役員だよね。
4組の第1寮男子寮の寮長」
「いつもギターケース背負ってる」
「クラス違うのによく出会ったね」
「風紀部と生徒会ってよく接触するよね」
「そういやそうだな。
まあその関係だよな」
いいなあと騒いでいる。
「そうだぞ黒崎。
初日からそのテンションでどうする」
カメラで撮りまくる。
乗り間違えたらしい。
「ジョオカアー」
一瞬で見つかりました。
そして水族館に入り綾部と合流している。
「水族館なんて久しぶりだあー」
「俺はふれあいヒトデコーナーが好きだったぞ」
「イメージ通りやな。
俺はアシカショーやな。
時間潰せるし弟妹はいやがらへんし」
「さすが大家族だね。
私はウツボコーナーかな。
でかくてカッコいい。
早坂君は?」
そしてワイワイと進む。
ふれあいコーナー。
「これ妹が嫌がったんや」
「うんウニだよ」
「ヒトデだぞ」
「外にだしたらあかんよ」
ナマコを触りびっくりする。
「びびりすぎやから」
「てめえどこの学校のもん」
真冬を見る。
「うわ。
何でこんなところにたしか遠くに行ったって冗談じゃねえ。
俺一人であんたに勝てるわけないだろうが」
「なんやったんやあいつ。
黒崎の知り合いか?」
「まあ助かったのか?」
「黒崎を見て怯えてなかったか?」
「お前前の学校でも何かやらかしたのではないか?」
「(黒崎は強いんやからあながち外れてへんかもな)」
真冬は元ヤンである。
それから真冬と過ごしてから夜になっていた。
「(あやべん部屋にいないし)」
「黒崎なんやあんたここにおったんかい。
部屋行ったらおらへんから探してたんや」
「でお土産コーナーで気をとられたのね」
「まあな」
そして二人で髪を拭きながら話している。
大量のお土産がある。
「買いすぎだよ」
クラスメイト二人が来る。
「なんだデート中かよ」
「ゲームするぞ。
黒崎さんも来いよ」
それでお土産を見てから荷物を置きに行く。
二人で話している。
「「……」」
「黒崎?」
真冬が何も言わない。
「なんやあんた黒崎の知り合いか?」
「お前何でこんなところに」
真冬が袋からアイスを出し口に放り込む。
真冬は綾部の右手を掴みかけていく。
そして地元のライバルだと聞く。
「せやからあんたのこと怯えてたんか」
「うん。
西校の桜田旭っていう昔から犬猿の仲なんだよね」
「だからあんたに突っかかる前に正当防衛したんか」
真冬と話している。
「何でいるのさ」
「修学旅行やないの?
珍しいよな知り合いと会うとか」
「そうだよね」
それからゲームしに行く。
真冬は笑っているが不安そうだった。
作品名:綾部と真冬の交際事情 作家名:アオイ