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小鳥遊 遊
小鳥遊 遊
novelistID. 44612
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女性恐怖症のIS<インフィニット・ストラトス>

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・・・ここは?

クラクラする頭で目が覚める、手足を動かそうとしても動かないこれは・・・寝ているのか?いや、座っている?うん、多分座っている

かすれる視界は明らかに自分お部屋ではない光景を映し出す

ここは、廃墟だろうか?ところどころ壊れているし

「お、こいつ目が覚めたみたいですよ?」

「そうか、おい、オイコラこっち向け」

乱暴に髪を掴まれるとそこにはヒゲをはやした男がいた

「あ・・なたは?」

「あぁん?そんなことどうでもいいんだよ、とりあえずオメェ、これ外せ」

そう言って見せてきたのは自分お右手にある腕輪である、

「これさ、俺たちが預かったモンだから返してくれないと困るんですわ」

顔には下劣な笑顔が浮かんでいる

「普通に外れないんですか?」

「外れねぇから言ってんだよ、早くしろ」

「早くしろって言ったって、どっちの腕も動かな・・・」

ここでようやく状況を理解した、手足を拘束されている

「なん・・・ですか、これ?」

「気にすんなって、ISなんだから、外れろって考えれば外れねぇか?」

周りにいる男達はクスクスと笑う

「そんな簡単なものじゃ・・・」

「そうか、じゃぁ・・・」

男が取り出したのは鋸だ、そうノコギリ

「オメェ、の腕ごと持ってくしかなさそうかな?」

周りの男が騒ぎ始める、困惑ではなく歓声で、だ

「俺たちはこいつをどうしても運ばなきゃなんねぇ、どうしてお前の腕についてんのかは知らねぇが、どうしても取り外せないなら腕ごと持って行くっきゃないだろ?なぁ?」

そう言うと男は鋸を右腕にあてがった

「じゃあ今から十数えちゃいマース、それまでに外せなかったら君は右腕とは永遠におさらばデース」

いや、ちょ、まっ

「じゅーう」

クソっ、外れろ、外れろっ!

「きゅーう」

周りの歓声はどんどん盛り上がっていく

「はーち」

なんでこんなことになったんだ、くそっ

「なーな」

男にISなんか起動できるわけないじゃないか!それを変な希望を持ってしまったから・・・

「ろーく」

ISのことをもっと学びたかっただけなのに

「ごー」

―希望を持つ事はいけない事なのか―

「よーん」

え?誰だ、今喋ったのは

「さーん」

周りを見ても誰もが自分に向けてなど語りかけていない

「にーい」

しかし声は、確かに聞こえた

「いーち」

―希望を持って私を取ったのだろう、だったらその希望叶えてやろうではないか―

「ぜーろ」

―だからお前は・・・をよこせ!―

「タァーイムあーーーーーーーっぷ!」

鋸は無情にも引かれていく