流星のロックマン〜コズミック〜
「星河君!明日の宿題をキザマロと一緒にゴン太に教えてあげてくれない?私、今日はクラス委員長の仕事で忙しいの!」
「うん?わかったよ委員長!」
中学校に入学してから数ヶ月。
スバル達の日常は穏やかなものである。
なにもない。何も起こらない。
ただただ、平凡な毎日。
なにか足りない?
「わりぃな?宿題手伝ってもらっちまってよ!」
「もう慣れましたよ!それよりはやく済ませてしまいましょう。」
ゴン太の宿題をキザマロとスバルで一緒にやっている。
こんな事はもはや日常茶飯事となっている。
当たり前。これがいつもの日常。
けど、なにかずれている。
「ただいま!」
「おかえりなさい、スバル!」
「おかえり、スバル!」
家で出迎えてくれる父さんと母さん。
もう夕飯の準備が出来ているらしく、すぐに食事になった。
テレビには歌謡番組が映っている。
「みてみて、スバル!今流行りのミソラちゃんよ!」
「これが、みんなが言ってた響ミソラかー…。」
この子をよく知っている気がする。
よく教室で話題になるから?いや、違う。
もっと…この子と仲がよかった?
「スバルもミソラちゃんみたいな子がタイプなの?」
「なっ?!なんでそうなるんだよ!?ごちそうさま。」
でも、なぜか心の奥がざわつく…。
なんでだろう?会った事ないはずなのに。
食べ終わったスバルはいつもの習慣になっている星空を眺めに公園に向かった。
今日は天気がよく、星がよく見える。
前にもこんな澄み切った星空をみたことがある気がする。
あれは…、いつのことだったかな?
なにかがおかしい?
なんだろう?足りない。なにが?
この世界には誰かがいない?
誰かが?一体誰が?
誰が…?
…バル……ス………
ス……ス…ル………
スバル!
誰?
誰なの?
『スバル!』
「ウォーロック!」
ウォーロック…。
かつてこの地球を救ったスバルの相棒である。
なんで今まで気づかなかったんだ。
どこに行ったんだよ?ウォーロック!
スバルは必死に探した。町中走り回って探す。
だがみつからない。
スバルは自分の部屋に戻る。
ウォーロックはどこにもいない。
こんなことがあるのか?
確かに昨日までは…。
昨日?
ホントに昨日はいたのか?
思い出せない。ウォーロックがいつからいなくなったのか?
ここは…
どこだ?
作品名:流星のロックマン〜コズミック〜 作家名:スバル