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流星のロックマン〜コズミック〜

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「…っは?!」



スバルが意識を取り戻した先は中学校の体育館。
そこではまさに卒業式の真っ最中。



夢だったのかな?



あの世界のことは何一つとして残っていない。
なのでそこで見たことなどは全部なかったのだ。
ないはずなのに、いやな胸騒ぎしかしない。



『やっと帰ってきたね。』



不意にスバルは自分の視界の上に奇妙な白い物体をとらえた。
慌てて上を見上げるが、そこには何もいない。



『君はまだ覚えているんだね。』



(誰だ?)



『僕は《キャッシュ》。すべてのデータを司るもの。』



全てのデータ?
それはどういうことなんだ?



『スバル!奴だ!キャッシュが現れやがった!』



キャッシュ
そうだ思い出してきた!
僕はあいつの野望、《リセット計画》を止めようとして…。



次々と思い出して行くスバル。
そして確信する。あいつはいまここで倒さないと恐ろしい事になる。
スバルは卒業式なんか関係なしにその場で電波変換する。
左手にハンターVGを付け、変身コマンドを唱える。



「トランスコード!シューティングスターロックマン!」



辺りの生徒は驚きの声をあげた。無理もない。
なぜなら、世界を何三度も救ってきた英雄ロックマンがいきなり卒業式に現れたのだから。



「一気にいくよ!」



『コズミック!オン!』



ハンターVGにコズミックスイッチをはめ込み、起動させる。
スイッチの効果で左手にロケットのような白いフォルムをしたソード、バリズンソードを手にして、元々青いスタイルからさらに青白くなったスタイル。
《コズミックスタイル》へと変身していた。



「これで決める!」



バリズンソードのレバーを引いて、白いカバーを開き、青い刃が姿を現す。
ハンターVGに入れたスイッチをバリズンソードの柄の先端の位置にある柄頭(つかがしら)に挿す。



『リミットブレイク!』



警報音とともに剣先に青白い光が集まっていく。
それを、スバルはキャッシュに向けて放った。



「コズミックフィニッシュ!」