流星のロックマン〜コズミック〜
入学式が終わり、担任の先生とのホームルームを終える頃には校門前が騒がしくなっていた。
部活の勧誘をする先輩達のもののようだ。
スバルも中学校の部活には興味があり、なんの部活に入ろうか考えていると…
「それじゃあ、早速生徒会室に行くわよ!」
「わっ!ちょっと!」
スバルは何も抵抗する間もなくルナとゴン太に腕をつかまれて引っ張られて行った。
「ここが生徒会室ね。」
「やっぱり小学校とは雰囲気が違いますね。ちょっと緊張します。」
「なにびびってるのよキザマロ!入るわよ!」
ルナは全く動揺せずにドアのノックして生徒会室に入っていった。
そこには数人机に座ってなにやら話し込んでいる人たちがいた。
スバル達が入ってきたのを気づいた女の先輩が席から立って話しかけてきた。
「あら、私たちになにかようかしら?あっ、もしかして新入生でここの委員に入ってくれるのかしら?」
委員?
どういうことなのか強制的に連れて来られたスバルにはさっぱりわからない。
「はい!私たち生徒会委員に入って頑張りたい思います!」
「ちょっ、ちょっと待って!」
会話を遮られた二人が一斉にスバルの方に視線を移す。
「なに?星河君?」
「生徒会委員ってなに?」
「はぁ?星河君、そんな事も知らないでここに来たの?」
「君たちが無理矢理ここに連れてきたんでしょ!」
と、反論しつつも話が進まないのでおとなしく聞く事にした。
「じゃあ、私が説明するわ。えっと、顔ぐらいは覚えあるでしょ?
生徒会長の柿原リョーコ《かきはら りょーこ》よ。よろしくね。」
彼女の特徴は今時珍しく眼鏡である。
この時代ではコンタクトが主流で、一度付けると一ヶ月はつけ続けても違和感なく目にも問題がないからである。
髪はショートで、清潔感ある人だ。
スバル達も一通り自己紹介をし終えると、早速リョーコから説明を受けた。
簡単に言うと、小学校の時と比べて行事などが大きくなりかつ先生の手助けも少なからず減ってしまうため、生徒達で運営進行可能にするためこういう委員を作っているそうだ。
「こんな感じなんだけど、わかってもらえたかしら?」
「はい大丈夫です。ただ、僕まだ他の部活の方も見てみたいなー…なんて、」
ギロッ!
そんな擬音がぴったりくるような目でルナはスバルを睨みつける。
そんなスバルは冷や汗とともに苦笑いするしかなかった。
「うーん…スバル君は運動系の部活に入りたいのかな?」
「いえ、多分文学系だと思います。」
「だったら、兼部しちゃえばいいんだよ!うちの学校は運動部以外の部活は兼部OKだし!あっ、だからって3つも4つもやると身が持たないから2つが限度だとおもうけどね!」
「兼部…それなら、多分大丈夫だと思います。」
「ホント!よかったー!これからよろしくねみんな!」
作品名:流星のロックマン〜コズミック〜 作家名:スバル