仮面ライダー ~episode of NEW RIDERS~
最終章 オールライダー 後日談
「いやー、陽太に何事も無くてよかったぜ!」
「心配してくれてありがとう、弦太朗」
弦太朗達は、スイッチを返すのも含めてお見舞いに来ていた
「陽太、それにしても平気なのか?」
流星は聞いた
「ああ。もう一週間もすれば退院できるよ。親父も一緒に」
「そうか、ならよかった」
そして他愛のない言葉を交わして、弦太朗達は去って行った
ところ変わって風都
「あーもう!ったく、なんだよ!なんでこんなに資料があるんだよ!」
翔太郎は山積みの資料に埋もれていた
「仕方ないよ、翔太郎。刑事さん達がこっちにまわした物なんだし。それに、超常犯罪捜査科じゃ出来ないことだってあるよ」
「…ったく、なんでこんなにドーパント絡みの事件が増えてんだよ…」
「まあ、止めるんだろう、翔太郎」
「当たり前だろ!街を泣かせる奴は、許せねぇからな!」
今日も風都の探偵は立ち上がる
街のため、人のために
―アンク、まだお前のコアは直せてないけど、いつか必ず、何処かの明日で、絶対に会おうな
映司は今日も何処かを旅していた
そしてひたすら情報を集める
いつかの明日のために
そして、親友と呼ぶべきグリードと再開するために
「晴人、お帰り」
「ただいま」
晴人は面影堂に帰ってきた
「おっちゃん、この指輪、意外と役に立ったぜ」
「お、そうか。そりゃよかった」
報告を聞いて、輪島も一安心だ
「じゃあ、おっちゃん。今日は休むわ」
晴人は奥へと引っ込んだ
「ああ。お疲れ」
「お疲れ様」
二人は晴人をねぎらった
…晴人は戦いつづける
魔法使いとして
みんなの希望として
そして、仮面ライダーとして
「結局、海東は見つからなかったな」
士は写真館にいた
「そうなんですか、士君」
夏海はコーヒーを持って士の隣に座った
「ああ。でも、いつか会えるさ」
士は探しつづける
自分を友と呼んだ、同じライダーを
次にライダー達が会うときは、普通に何事も無く過ごせるのだろうか
それとも新たな戦いがあるのだろうか
それはまだ、わからない
だが、また新たな敵が現れたときは
そのときは、また集結するだろう
今を生きるヒーロー達は…きっと…