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幼馴染の騎士

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「ルルーシュ」
「スザクいたのか?」
「酷いな…。それが恋人にいうセリフ?」
「…誰が、恋人だ。ただの幼馴染だろうが」
「えー、ひどいなー」
「ナナリー、あれはいつものことなの?」
「はい、ミレイさんいつものことですよ」
「で、本当に恋人同士なの?」
「お兄様はき綺麗な身体ですよ?」
「へぇ…。スザクって奥手?」
「いえ、お兄様には騎士がいますから」
 ナナリーの言葉と同時に現れたのは、ルルーシュの騎士である、烙斗(らくと)という人物。烙斗はスザクからルルーシュを放した。
「ルルーシュ様。帰るお時間ですが?」
「ああ、烙斗。ありがとう。ナナリー、帰ろうか」
「はい、お兄様。烙斗も一緒に帰るんでしょ?」
「ええ、今日は一緒にという約束ですからね」
 烙斗はそこにスザクの存在など知らないように、振舞う。
「…烙斗。いい加減にしてくれないかい? 僕からルルを離すのは」
「スザク、いたんですか?」
「いたよっ。ここに」
「気がつきませんでした。申し訳ありません」
 にっこりとしてスザクをあしらう烙斗に、ミレイは笑う。
「スザク。ルルーシュ様はお疲れです。あなたには、今まだ仕事があるのでしょう? ほら、携帯がなっていますよ?」
「え」
 見れば、携帯が鳴っている。
「…はい、スザクです」
『スザクくん、何してるの。今日はこっちに来るっていう約束でしょ?』
「ロイドさんー?? 今日は休みってセシルさんが」
『ああ、それは昨日のことでしょ? キミメールみてないね? 今日の朝にちゃんと勤務命令で出るよ?』
「え?」
確認をすれば、ロイドのいった通りで。
 スザクは…悔しそうにする。
「ルルーシュ、絶対明日も会うね。僕は行くけど悲しまないで」
「…早くいけ」
 スザクはぎゅっとルルーシュの手を握り、そして去った。
「…疲れた」
「お疲れ様です。ルルーシュ様。ナナリー様もお待たせしました」
「お前が来てくれて助かった」
「私は、あなたとナナリー様の騎士ですから」
「お兄様。烙斗。帰りましょう?」
「そうですね。ミレイ様」
「はーい」
「いつもお2人を護っていただいてありがとうごさいます。これからもよろしくお願いしますね」
「ええ、私のほうこそよろしくね」
 2人はにっこりと笑って、握手した。
「…なあ、烙斗」
「なんですか?」
 烙斗はナナリーの車イスを押しながら、答える。
「確か、今日は本当にスザクは休みだったと思ったんだが…」
「ああ、あれはロイドさんに協力してもらって細工しただけですよ。まあ、仕事があるというのは間違いはないんですが」
「ロイドに?」
「ええ、見返りに今度ロイドさんと一日付き合うことになってますけど」
「…それは僕も絶対にいくからな」
「はい?」
「私も行きたいです」
「ナナリー様?」
 ルルーシュは、烙斗の服を軽く握り、ナナリーはニッコリと笑った。
そして、2人に共通の思いは。
『絶対にロイド(さん)に烙斗を渡すものか』
という思いだけ。

さーて、どうなるのかな?

作品名:幼馴染の騎士 作家名:とーすい