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幼馴染の騎士

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「烙斗、何処だ?」
「ルルーシュ、どうしたの?」
 ルルーシュが自分たち兄弟の騎士を探しているとき、幼馴染のスザクが声を掛けてきた。
「スザク。烙斗を知らないか?」
「烙斗? さあ、今日は会ってないけど…」
「そうか…」
 いつも側にいることが当たり前で、いないことにとても不安になる。
「ねえ、ルルーシュ」
「なんだ?」
 スザクはルルーシュの手をとって、軽くキスをする。
「いきなりなんだ」
「ねえ、ルルーシュ。いい加減に僕のものになってよ」
「いやだと何度もいっているはずだが?」
「なんでそんな意地を張るのかな?」
「別に意地を張っている訳じゃない。ただ、嫌なだけだ」
「…そんなところも可愛いね」
 スザクは拒否をしているルルーシュを見て笑う。 
「今日は、あの邪魔な騎士もいないことだし…一緒に帰ろうか?」
「何を言っているんだ。俺はナナリーと帰るんだが?」
「ナナリーなら大丈夫だよ。ミレイさんが送ってくれるさ」
 そういって、ルルーシュを抱き上げようとするスザク。
「この馬鹿!! 何をしようとしているっ」
「え、お姫様だっこ?」
 言い合いをしていると、スザクからルルーシュを助けた人物がいた。
「ルルーシュ様」
「烙斗」
「ちっ…邪魔な奴が」
 三人三様。
「ルルーシュ様、お側を離れてしまって申し訳ありません」
「いや、いいが。何かあったのか?」
「ええ、ナナリー様に用事がありまして」
「そうか…。で、用事は終わったのか」
「はい。ナナリー様は一足先に今日はお戻りになっています。それをお伝えしようとして探していたのですが…」
「…烙斗、僕のルルーシュを返してくれないかい?」
「スザク。ルルーシュ様は誰のものでもありませんよ。そして、無理意地は嫌われる元にもなりますが?」
「くっ…」
「ルルーシュ様、降ろしますよ?」
「いい…」
「このままでいいんですか?」
 このままというのは、今の状態のことで。いわゆる、お姫様だっこである。
「ですが…」
「オレがいいといっているんだ」
「わかりました。もう、帰る時間ですし…。このまま運ばせてもらっても?」
「ああ…」
 で、スザクといえば。
「どうして、どうして。ルルーシュ。僕じゃダメなの。僕だと拒否したくせに…。こんなに大好きなのにっ。なんで!!」
 とぶつぶつ呟いていた。
「…あいつはほっとくぞ」
「そうですね。ちょっと飛ばしますので、しっかり捕まっててくださいね」
「…どうして、急ぐんだ?」
「ルルーシュ様、足を捻られていますね?」
「…よくわかったな」
 先ほど、スザクに迫られたときにどうやら捻ってしまったらしい。スザクは気がついてなかったようだが。
「帰ったら、治療しないとですね」
「だから、…この抱き方なのか?」
 少し笑う騎士にルルーシュも苦笑した。
 その頃のスザクは。
「どうして…ルルーシュ。どうしてなんだっ」
 とまだ呟いていたらしい…。

作品名:幼馴染の騎士 作家名:とーすい