幼馴染の騎士
雨の中、佇んでいた。
誰も知らない
誰も知ることのない
記憶
そう、これは自分だけの記憶なんだから。
けれど。
どうして、わかってしまうんだ?
この幼馴染たちには…。
言葉じゃない
知っている訳ではない
なのに
とうして、顔をみただけで…
気が付いてしまうんだろう。
奥底の心を
「烙斗」
「なんですか? ルルーシュ様」
「…なんで泣いているんだ?」
「え…?」
「いや、泣きそうになっているが本当か?」
「ルルーシュ様、一体、何を」
「ただそう思っただけだが」
別にないている訳ではない。
けれど、そう感じてしまった。
大切なタイセツな幼馴染
「…大丈夫ですよ」
「本当か?」
「ええ、ルルーシュ様こそちゃんとご飯食べてくださいね」
「う…」
「食欲がないなんていわせませんよ?」
「……」
話をそらせることが出来た。
…どうして、わかるの?
誰も知らないこと…なのに。