幼馴染の騎士
烙斗がおきたとき、目の前にいたのはルルーシュとスザク。
華神はいなかった。
「烙斗っ」
「起きたっ。この馬鹿っ」
起きたなりにすぐに二人に怒られる。
「…ここは」
「華神さんが教えてくれた。君がいるから、キミの所にいけと」
「華神…は?」
「あいつは…お前の中にいる」
「え…」
ルルーシュの言葉、そしてスザクの言葉。
今、ここに華神がいないのだと自分の中に戻ったのだと思った。
「烙斗…」
「泣かないで…」
「え…」
泣いていた。
消えてしまったもう一人の自分。
自分をずっと護ってくれた。
ずっと一緒にいた自分。
「…今は、泣けばいいよ」
「うっ…。か…しんっ。華神っっ」
烙斗はルルーシュとスザクに抱きついたまま、泣いた。
もう一人の自分を思って…。