黄金の太陽THE LEGEND OF SOL 4
ラグナロックの起こすエナジーの爆発の中でマンティコアは塵となって消えていった。
※※※
「遅いぞ!」
カレイの町の宿屋にてメナーディが怒鳴りつけた。
「すまない、シンが魔物との戦いで怪我をしてしまって」
「ガルシア、お前も傷だらけではないか?」
「いや、俺はただここに来る途中の岩場で転んだだけだ」
随分と見え透いた嘘をついてしまったように思えたが、メナーディにはごまかせた。
「今日は日が暮れてしまった。出発は明朝とする。せいぜい休んでおけ」
珍しくサテュロスから休みの許可を得られた。シンがいなくては魔物が多くなる夜は戦いが大変になるとサテュロスが判断したからであった。
サテュロス達が部屋から出て行った後、しばらくしてからシンが目を覚ました。
「ガルシア、ここは…?」
「カレイの町だ」
「あの人面ライオンは…?」
「サテュロス達には言えないが、俺が倒した」
「そうか…」
本来なら驚いている所なのだろうが、シンは特に驚いていなかった。驚く元気がないと言う方が正しいかもしれない。 シンはいつの間にかまた眠っていた。
ガルシアも傷を負っている上に戦闘での疲れもあったのですぐに寝ることにした。
翌朝、傷は癒えていないものの、シンの体力は回復した。ガルシアも回復していた。
「では行くぞ」
サテュロスの後に続き、ガルシア達は次の灯台を目指し、旅立った。
作品名:黄金の太陽THE LEGEND OF SOL 4 作家名:綾田宗