病み六花の自己中が解放される時 前編
六花の叫びは今でも胸にきつく響いていて、一時間目の授業にはまるで集中できなかった。頭の中には、雨でびしょ濡れになりながら、泣きぐしゃった六花の顔が鮮明なまでに残っていて、責め立てるかのようにマナの胸を締め付ける。
(行かなきゃ……)
どう謝ればいいのかは、わからない。
しかし、このままで終わらせるわけになんていかないのだ。
「先生、今日は早退します!」
マナは学校から駆け出した。
後編
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作品名:病み六花の自己中が解放される時 前編 作家名:黒塚