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新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 第95話

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  第95話 「ついに来た学園祭!!!拡大スペシャル!!!」


  桜高学園祭最終日・・・いよいよ待ちに待ち、来る時が来た日が訪れる。それを告げるか
のごとく、音楽室に朝日が差込んだ。

  それぞれのパートナーと寄り添いながら軽音部メンバーは寝袋に包まっていた。時折もそ
もそと動く。

    ガチャアアアアンッ!!

  その時、突如音楽室の扉が開いた。

  さわ子 「みんなっっ!!ライヴ用の新しい衣装ができたわよっっ!!!あ、ちなみにこ
れは唯ちゃんの衣装ね?」  

  目許にクマをつけながらさわ子は徹夜で衣装を作り上げていた。あのような出来事に見舞
われながらも、限られた夜の時間で目標を達成させた実力には感服せざるを得ない。

  一番入り口付近で寝ていた唯と梓がもぞもぞさせて眼を覚ます。双方の彼氏はまだ爆睡し
ている。

  梓 「ううう〜〜ん・・・??」

  唯 「にゅぷ〜・・・・。」

  律 「んあ〜・・・??」

  律もあくびをしながら眼を覚ました。すると3人の目に飛び込んだのは、本日のライヴの
為にデザインされた制服コスチュームだった。ちなみにネクタイ付だ。

  結構凝っており、そのデザインは某ガールズロックバンドが着ているようなものだった。

  以前にも似たものを作っていたさわ子だったが、今回は本格的に力を入れたようだ。

  これを見た3人は一気に目を覚まして食いついた。

  唯 「おおお〜・・・!!!」

  梓 「かわいいです〜・・・!!!」

  律 「ん〜・・・GJさわちゃん!!!」

  褒められたさわ子はときめくようにうっとりとなる。褒められることが彼女にとってはも
のすごく心地がいいのだ。

  さわ子 「あああ〜・・・もっといって〜!!!」

  唯 「ぐれーとさわちゃん!!!」

  さわ子 「もっと、もっとー!!!」

  律 「グレートGJさわちゃん!!!」

  さわ子 「もっともっとよー!!!」

  梓 「尊敬しましたー!!!」

  さわ子 「ああああああ〜〜!!!」

  一気に騒がしいムードになったが、それでも他のメンバーは寝ていた。澪は心地よさそう
に勇士朗と寄り添って寝ていた。お互い寝袋の為、かわいいみのむし同士がくっついているよ
うにも見える。

  澪 「・・・ん・・・・勇士朗の火加減でおいしくなるの・・・。」

  寝言をつぶやく澪。勇士朗と過ごす時間の夢を見ているようだ。実際にも彼と過ごしてい
る故か。それに答えるように勇士朗が寝言をつぶやいた。

  勇士朗 「おう〜いくぜぇ〜・・・フレイムソード・ちゃーじあぁぁ〜っぷ・・・。」



  そして全員が起床。これからの準備の為に勇士朗達は部室を後にする。

  光 「それじゃ、俺達行くな!唯ちゃんもみんなもがんばって!!」

  唯 「らじゃー!!私、がんばるー!!絶対見に来てよね!!」

  光 「あったりまえじゃーん!その為にここまで来たんだから!」

  紬 「今回の学祭の為に用意したコスチュームでやるから、そちらも楽しみにしててくだ
さい!」

  蓮 「御意・・・・紬お嬢様!!」

  紬 「やだもう・・・そう言われるとはずかしい〜。」

  俊 「ははは・・・そんじゃあ、今までの練習の成果を存分に出せよ!梓!」

  梓 「もちろん!最高のライヴにしてやるです!!」

  それぞれ声かける中で連は、自分のデコを強調して律に迫る。ぺんとデコを叩きながら叫
んだ。律はチョップを蓮のデコに入れてツッコム。

  蓮 「律・・・・・でこぺーん!!!」

  律 「急になんじゃい!!意味解らん!!」

    ダビスッ!!

  蓮 「あたっっ・・・俺はちょっとでもキンチョーをやわらげよーとだぁ・・・デコふぃ
んがっ。」

  今度は律のオデコを五指の指先で握った。律は掌底で蓮のデコにツッコんだ。

  律 「はああっ!!」

    バスンッ!!

  蓮 「ぬー!!!」

  たちまち笑いが起こる中で澪は勇士朗と見つめ合う。二人の中で去年の出来事が交錯して
いた。

  目の前で引き起こるハカイジュウ災害。澪と律に襲い掛かるC−02。それをかばった勇
士朗がキャンプファイアーへと吹っ飛ばされ燃える。再び遅い来るC−02。

  だが・・・宇宙からの奇跡の存在・ファイバードの力を宿した勇士朗がC−02へと蹴り
を食らわし、澪を抱えてその場を脱した。そして勇士朗はファイバードとなった・・・。

  それが、勇士朗と澪が実際に初めて出会った時間であった。

  まさに命がけの出会い。あの出会いから一年を迎えた時の中で二人は恋人同士となって生
きているのだ。それを二人で噛み締める。

  勇士朗 「いよいよ、学園祭ライヴだな。やっぱ緊張してる?」

  澪 「もちろんだ・・・緊張しないほうが無理だって。でも、勇士朗から勇気もらえば大
丈夫だ!」

  勇士朗 「え??!」

  澪のその言葉にデジャヴする勇士朗。まさか皆が見ている前でキスするのかと思う。する
と澪は勇士朗の手を握ってきた。澪は勇士朗の予測を杞憂にさせた。

  重なり合う手と手。澪と勇士朗は少しの間手をつなぎ合い、しばらく経つと澪は手を離し
て、嬉しそうに微笑む。

  澪 「へへへ・・・これで私の充電完了!勇気はもらったぞ!」

  勇士朗 「それじゃあ次に闘いがあった時、今度は俺が澪に勇気もらいに行こうかな!」  

  澪 「うん!その時は私から直接勇気あげちゃうな!」

  勇士朗は今度こそ、それがすなわちキスを意味するコトと感じた。顔を赤くする二人。

  勇士朗 「あ・・・ああ。それじゃ、俺達、ライヴ見てるから!」

  澪 「なら、早めに講堂に行って場所とって置いたほうがいいぞ。その方がいい席に座れ
るからさ・・・できれば最前列がオススメだぞ。」

  遠まわしに一番近くで見ていて欲しいというコトを言った澪。勇士朗はその想いに気づい
て、サムスアップで返した。

  勇士朗 「りょーかい!」



  学園祭最終日の開始時間帯になり、多くの来客が桜高に入る。だが、例年ではありえなか
った光景が校内に広がっていた。

  桜高のグラウンドにブレイヴ・フォースの超AIロボットの面々が揃い踏みでそびえ立っ
ていた。

  訪れた一般客達は、ケータイやデジカメ、スマホを手に雄々しい彼らを撮影する。

  当然ながら少年達は黙ってはいない。幼い漢心にその存在は拍車をかける。少年達はグレ
ートマイトガインを見上げながら興奮する。

  少年A 「うっはああああ!!見ろよ、グレートマイトガインだぜ!!!」

  少年B 「本物だああ!!!あっちにはジェイデッカーが立ってるう!!!」  

  少年C 「轟龍だってすげーぞ!!!いってみよーぜー!!!」

  各ロボット駆け出す少年達。ジェイデッカー・バーニアンの足元ではまた一人の少年が立
っていた。

  聡だった。ついこの前まで彼らと共に戦うというロボットへの夢を抱き続けていた少年の