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機動戦士ガンダムRS 第16話 燃える砂塵

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η艦隊を捕捉したバルトフェルド大佐は、砂丘の頂上からダコスタ少佐に暗視双眼鏡でη艦隊の様子を見るように命令した。
ダコスタ少佐は、命令どおり暗視双眼鏡でη艦隊の様子を見た。
「噂の死神の様子は、どうかな?」
 バルトフェルド大佐は、ダコスタ少佐に質問した。
「依然なんの動きもありません」
 ダコスタ少佐は、バルトフェルド大佐のほうを向いて答えた。
「地上は、Nジャマーの影響で電波状況が滅茶苦茶だからな。
彼は、未だスヤスヤとおやすみか。
あるいは、こちらが動くのを待っているか」
 そういうとバルトフェルド大佐は、コーヒーを1口飲んで何かに気づいた。
「何か?」
 ダコスタ少佐は、η艦隊に動きがあったと見てあわてて暗視双眼鏡でη艦隊を見た。
「いや、今回はモカマタリを5%減らしてみたんだがね。
これは、いいな」
 バルトフェルド大佐は、予想以上にコーヒーがうまかったので驚いた。
バルトフェルド大佐は、コーヒーを全部飲み終わると砂丘を下りバクゥ1個中隊がいるところまで歩いた。
 バクゥは、既に燃料と弾薬の搭載が完了しておりいつでも出撃可能だった。
そこにバルトフェルド大佐とダコスタ少佐が来た。
バルトフェルド大佐は、ダコスタ少佐に空になったコーヒーカップを投げた。
ダコスタ少佐は、それを何とかキャッチし後に続いた。
「では、これよりコロニー軍η艦隊に対する作戦を開始する。
目的は、敵艦及び搭載マン・マシーンの戦力評価である」
 バルトフェルド大佐は、バクゥのパイロットたちに作戦目的を話した。
「倒しては、いけないのでありますか?」
 1人のパイロットが質問した。
その内容にほかのパイロットも笑った。
その質問にバルトフェルド大佐も困った。
「その時は、その時だが。
あれは、ネビュラ勲章を授与されたラウ・ル・クルーゼ大佐と『ワトホートの鷹』で有名なムウ・ラ・フラガ少佐が手も足も出せずハルバートン准将が指揮した第8艦隊も全滅させた艦隊だぞ?
それを忘れるな、一応な」
 バルトフェルド大佐は、パイロットたちに警告した。
「では、諸君の無事と健闘を祈る」
 そういうとバルトフェルド大佐は、パイロットたちに敬礼した。
それにパイロットたちも敬礼で返した。
するとバルトフェルド大佐は、ジープに向かった。
「総員、搭乗」
 ダコスタ少佐の命令でパイロットたちは、おのおの自分の搭乗機に乗った。
バルトフェルド大佐は、既にエンジンがかかったジープに乗り込んだ。
「コーヒーが旨いと気分がいい。
さあ戦争をしに行くぞ」
 バルトフェルド大佐の目が獲物を狩ろうとする狩人の目になった。

                               ※

 アークエンジェルのモビルスーツデッキでは、マードック曹長とフラガ少佐がスカイグラスパーの調整を夜通し行っていた。
「少佐、今日はこれくらいにしときましょう。
あとの調整は、実際に飛ばしてみないと分からないですよ」
 マードック曹長は、後の調整は飛ばしてみないとわからないと判断した。
そういいながらマードック曹長は、スカイグラスパーに近づいた。
フラガ少佐は、スカイグラスパーのコックピット内で調整を行っていたがマードック曹長にそういわれてあくびをした。
「そうだな」
 そういってフラガ少佐は、スカイグラスカーから降りた。
「キラも元気になったし明日は、補給基地に移動するかもしれないからとっと仕上げたいところだが」
 フラガ少佐は、早くスカイグラスパーを飛べるようにしたかったがそう簡単にいかないようだ。

                                ※

 トール二等兵は、軍服を羽織った状態であくびをしながらまだ半分夢の中状態で廊下に出た。
そこにちゃんと軍服を着てしゃきっとおきたミリアリア二等兵が来た。
「もうちゃんと着なさいよ」
 ミリアリアは、トールの軍服のボタンをちゃんと閉めはじめた。
「そんな顔でブリッジに入ったらバジルール中尉に怒鳴られるわよ?」
 ミリアリアは、注意しながらボタンを閉め続けた。
ミリアリアがトールの軍服を閉め終わると2人は、ブリッジに向かった。
「サイとフレイが婚約者だったてのも驚いたけどな」
 トールは、覚醒するやそんなことを言った。
「婚約者じゃないわよ。
まだ話だけだって」
 ミリアリアは、訂正した。
「同じようなもんじゃん」
 トールには、話だけというのと正式に決まるというものの区別ができなかった。
「キラには、気の毒ね」
 ミリアリアが暗く言った。
「うん」
 トールも暗く答えた。
「キラは、一目ぼれだったんでしょ?」
 ミリアリアは、キラが始めてフレイを見たときのところを見ていないので当時の状況というのはトールから聞くしかなかった。
「うん。
でもあいつは、身の引き方をわかってるから変なことにはならないよ」
 トールは、キラを信じた。

                                 ※

 ラミアス艦長は、交代で仮眠をとっていた。

                                 ※

 ドゴス・ギアのブリッジでは、レディー軍曹が艦の排熱から敵が発見してくるかどうか調べていた。
任務の都合上発見してくれるとうれしい。
そこに休憩から戻ったマーネリー曹長が来た。
「遅いぞ」
 チャップ中尉が注意した。
マーネリー曹長は、少し遅刻した。
「すみません」
 マーネリー曹長は、そういってオペレーター席に座った。
レディー軍曹は、ニュートロンジャマーが打ち込まれた位置をモニターで見ていた。
「ニュートロンジャマーが撤去される危険性は、ないんですか?」
 レディー軍曹がチャップ中尉に質問した。
「それは、ない。
地中のかなり深いところにまで打ち込まれ数も掌握できていない」
 チャップ中尉は、ニュートロンジャマーが掘り起こされないと自信を持って答えた。
ブリッジに同じく休憩をおえたブライアン艦長が入ってきた。
「異常は、ないか?」
「異常ありません」
 ブライアン艦長の質問にチャップ中尉が答えた。
ブライアン艦長は、チャップ中尉に飲み物を渡した。
「先刻の歪みデータは、出たか?」
 ブライアン艦長は、チャップ中尉に質問した。
「はい、すいません。
簡易測定ですが応力歪みは、許容範囲内に留まっています」
 チャップ中尉は、飲み物を宙に浮かせようしたが重力下であるためそのまま落ちた。
「中尉、いつまでも無重力気分では困る」
 ブライアン艦長は、そういうとチャップ中尉が落とした飲み物を拾った。
「す、すみません」
 チャップ中尉は、申し訳なさそうにそれを受け取った。
ブライアン艦長は、ゆがみのデータを見た。
「重力場に斑があるな。
地下の空洞の影響が出ているのか?」
 ブライアン艦長は、地下に空洞があるのかチャップ中尉に質問した。
「何なんですか?」
 レディー軍曹がわからず質問した。
「戦前のデータで正確な位置は、分からないがこの辺りには石油や天然ガス鉱床の廃坑があるんだ。
迂闊に降りると大変なことになる場所だよ」
 チャップ中尉がレディー軍曹に説明した。