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機動戦士ガンダムRS 第17話 虎の尾を踏む

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「アーガイル二等兵、ケーニッヒ二等兵、ハウ二等兵、バスカーク二等兵とアルスター二等兵は至急モビルスーツデッキに集合せよ。
繰り返す。
アーガイル二等兵、ケーニッヒ二等兵、ハウ二等兵、バスカーク二等兵とアルスター二等兵は至急モビルスーツデッキに集合せよ」
 それは、イザーク大尉だった。
皆は、いきなり集合を掛けられたので不安がったが集合するしかないのでモビルスーツデッキに向かった。

                                     ※

 サオトメは、ガンダムサイガーの整備を行いながら1人アーガマもどきを沈められるときに沈めなかったことに後悔を感じていた。

                                     ※

 バルトフェルド大佐は、キンバライト基地の戦力増強を図るためビクトリア基地に増援を要請していた。
するとビクトリア基地は、既に増援を送ったと答えた。
その回答にバルトフェルド大佐は、少し安堵した。

                                     ※

 キラ少尉は、ストライクガンダムのコックピットの中でストライクガンダムの調整を行っていた。
そこにマードック曹長が来た。
「また何やってんだ?」
 マードック曹長が質問した。
「接地圧を弄ったんでその調整と熱対流に対する照準調整です。
ほかの5機とスカイグラスパーも調整しようと思ってるんです」
 キラ少尉は、モニターを上げると答えた。
「なるほど。
なんか俄然やるきじゃないか、ヤマト少尉」
 そういうとマードック曹長は、笑いながら去った。
「やらなければどうしようもないじゃないか。
僕は、死神に勝ちたいんだから」
 キラ少尉は、そう愚痴ると調整を再開した。
 一方モビルスーツデッキに集まったトール二等兵たちは、イザーク大尉のところに集まっていた。
そこには、スカイグラスパーのシュミレーションマシーンがあった。
「これよりスカイグラスパーのパイロットの適性調査を行う。
お前たちは、これからこのシュミレーションマシーンで操縦訓練を行い一番適性が高かったものをパイロット候補生として艦長やクルーゼ大佐に報告する。
そして必要があれば正規のパイロットに認定する。
質問は?」
 イザーク大尉の質問に皆は、質問しなかった。
「では、早速はじめる。
まずは、アーガイル二等兵」
 サイは、シュミレーションマシーンにすわり1通りの動かし方を学んだ。

                                      ※

 η艦隊は、タッシルの町の前に到着した。
そしてシグマン大尉が暗視双眼鏡で町の様子を観察した。
「もう寝静まる時間ですね」
 シグマン大尉が報告した。
「そのまま永久に眠りについてもらおうなんてことは、言わないよ」
 サオトメの言葉にシグマン大尉が驚いた。
「警告15分後に攻撃を開始する」
 サオトメがシグマン大尉に命令した。
しかしシグマン大尉は、驚きのあまり動かなかった。
「ほら早く行ってきたまえ」
 サオトメが再度そういうとシグマン大尉は、やっと動いた。

                                       ※

 ミリアリア少尉がシュミレーション訓練を行っていたがすぐに撃墜された。
「もう終わり?」
「そういうことだ」
 ミリアリア少尉があっけなく終わったので思わず言葉にイザーク大尉は、冷たく言った。
「次は、ケーニッヒ二等兵」
 ミリアリア少尉が座席からどくとトール二等兵が座った。
そして訓練が始まった。

                                       ※

 タッシルは、火の海になっていた。
人々は、燃える町の中を一目散に逃げていた。
攻撃しているのは、ガンダムサイガー1機だけである。
武器は、ビーム兵器を使わずショットランサーを使用していた。
これは、殺傷能力の高いビーム兵器は戦略上不適当だと結論付けたからだった。

                                       ※

 アークエンジェルのモビルスーツデッキでは、訓練が無事終わり結論が出た。
「これよりパイロット候補生を発表する」
 イザーク大尉の言葉に皆の表情が緊張した。
「パイロット候補生は、ケーニッヒ二等兵に決まった。
ケーニッヒ二等兵は、候補生とはいえ見習い生であることを忘れず訓練に勤しんでほしい。
なお副操舵手の穴埋めは、アルスター二等兵に担当してもらう。
以上」
 イザーク大尉が言い終わると5人は、敬礼した。
イザーク大尉も敬礼で返した。
そして5人は、モビルスーツデッキを後にした。
「あのシュミレーションは、難しすぎるよ」
 カズイが愚痴った。
「そうよね。
私なんか出撃直後に撃墜されちゃって」
 ミリアリアとカズイは、出撃直後に撃墜されて終わった。
「飛ばせるだけですごいわよ。
私なんか飛行させられなかったんだから」
 フレイは、嫉妬するようにそういった。
飛ばせた4人とは、違ってフレイは飛ばすことすらできなかった。
「俺が1機撃墜できたということは、トールはもっと撃墜してるということだよな?」
 サイは、何とか1機撃墜できたのでパイロット候補生に選ばれたトールはもっと撃墜できたはずである。
「よくぞ聞いてくれました」
 トールは、自慢するように言い始めた。
「俺は、3機撃墜できたぜ」
 トールは、高々と言った。
しかし皆は、ため息をついた。
「な、何だよ?」
 トールは、皆がそんな反応をするとは思っていなかったらしく戸惑った。
「トール、それは自慢できる数じゃないわよ」
 ミリアリアが忠告した。
「10機以上は、撃墜してもらわないと自慢レベルじゃないと思うけど」
 カズイがそんなことを言った。

                                         ※

 レセップスの艦長室にダコスタ少佐があわてて入ってきた。
「報告します」
 そのいつもと違う言動にバルトフェルド大佐も真剣なまなざしで聴く姿勢をとった。
「タッシルがコロニー軍の攻撃を受けています。
詳細な被害は、わかりません」
 バルトフェルド大佐は、その報告に目を見開いた。

                                         ※

 その報告は、すぐにアークエンジェルにも伝わった。