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僕のものではない君に

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湿った土と、生い茂る草々のおかげで、ダメージは軽減されたが、 自分の身体が今、どのような状況か掴めずにいた。
(バルキリー、ぶっ壊れちまったな。レイに怒られっかな。)
大目玉を食うに決まっているのに、なぜか頬がゆるんだ。


一人の男が小走りで近づいてくる。身につけているものか ら、パイロットだとわかった。
「おい、兄ちゃん、しっかりしろ、大丈夫か?」
バサラは大丈夫だと言うように手を挙げた。いや、つもりだった。
腕も脚も、自分の意志ではピクリとも動かせない。
「大丈夫じゃ、なさそうだな・・」
どうしたものかと、男が思案していると、バサラが微かな 声を漏らした。
「鳥、、は、、?」
「なんだって?」
訪ねた男の言葉はバサラには届いていなかった。


(ここまで読んでいただきありがとうございます。
 番外編へ続きます)


作品名:僕のものではない君に 作家名:小毬