機動戦士ガンダムRS 第18話 ペイバック
町は、火の海になっていた。
逃げなかった住民の何人かは、ガンダムサイガーに自動小銃を撃ったが所詮対人武器でありマン・マシーンには効かない。
ガンダムサイガーは、足を上げ住民を踏もうとしたがその前に住民は逃げた。
そして建物への攻撃を再開した。
貯蔵庫として利用している洞窟近くに住民が避難し燃える町を呆然と見ていた。
その中には、悲しみのあまりただなくことしかできずたつことすら間々ならない人もいた。
サオトメは、攻撃目標を生活に必要な物資が保管してあろう洞窟に替えた。
「今から洞窟内を焼く。
死にたくないものは、すぐにその場から離れろ」
サオトメの警告に住民は、洞窟の入り口から離れた。
サオトメは、洞窟内もショットランサーのマシンキャノンで攻撃し中に保管してあった水、食料や燃料などをすべて焼き尽くした。
※
キンバライト基地では、通信による町の状況を聞こうとした。
「だめだ。
通じない」
しかし通信が通じず通信士は、こぶしで機械を殴った。
この通信機は、かなりの高性能でニュートロンジャマーにより電波状況がめちゃくちゃな地球の中でも一定の通信能力を誇っていた。
すなわち町の通信機器が破壊され通信不可能状態になっているしか考えられなかった。
「弾薬の積み込み作業を急がせろ」
整備員は、モビルスーツに燃料と弾薬の積み込み作業を急いでいた。
「まいったな。
お袋は、病気で寝てんだよ」
あるパイロットは、病気で寝込んでいる母親の安否を心配した。
「早く出撃しろ。
モタモタするな」
モビルスーツ部隊は、出せる機体から順に出撃した。
「半分はここに残れ。
別働隊が居るかもしれない」
バルトフェルド大佐は、冷静に部下に命令した。
※
モビルスーツデッキにいたキラ少尉たちもその異変に気づいた。
※
その報告を聞きアークエンジェルの外にいたラミアス艦長とフラガ少佐は、対応を話していた。
「どう思います?」
ラミアス艦長がフラガ少佐にサオトメの目的を聞いた。
「死神は、残虐非道なんて話は聞かないしそんなやつとは到底思えない。
でも俺も彼とは、知り合いではないしね」
結論は、わからないということだ。
ラミアス艦長は、がっかりした。
「どうする?
俺達も行くか?」
フラガ少佐は、ラミアス艦長に提案した。
「アークエンジェルは、動かない方がいいでしょう。
確かに別働隊の心配もあります。
少佐とケーニッヒ二等兵が行っていただきます?」
ラミアス艦長は、別働隊の可能性を考えていた。
「俺たち?」
フラガ少佐は、思わず聞き返した。
「スカイグラスパーが一番速いでしょ?
それに今回は、情報を知るだけだからケーニッヒ二等兵を連れて行っても問題はないでしょう」
ラミアス艦長は、トール二等兵に実際スカイグラスパーを操縦させて慣れさせようと考えていた。
「だよね。
それでは、行ってくる」
そういうとブリッジを後にしようとした。
「出来るのは、あくまで救援です。
バギーでも医師と誰かを行かせますから」
ラミアス艦長が去っていくフラガ少佐にそういった。
※
バルトフェルド大佐は、出撃準備が整った指揮官用バクゥに乗り込んだ。
「後は、頼んだぞ」
バルトフェルド大佐は、ダコスタ少佐に残った部隊の指揮を執らせ少数部隊で出撃した。
その中には、バクゥのほかにジンオーカーがあった。
この機体は、劣悪な沙漠の環境下に合わせた機体であり沙漠の移動力は汎用機を大きくしのぐ。
これらの機体は空輸という意味でグゥルに医療品、食料と水を搭載させ機体も載せ出撃した。
※
ラミアス艦長は、アークエンジェルの外にいた乗員たちにメガホンを使ってアークエンジェルに帰投するように命令した。
その命令にアークエンジェルの外にいた乗員たちは、アークエンジェルに戻っていた。
※
サイ二等兵、フレイ二等兵、ミリアリア二等兵とカズイ二等兵はブリッジに入った。
フレイ二等兵は、初心者ということで副操舵手の仕事をノイマン少尉から教わっていた。
※
バルトフェルド大佐たちは、肉眼で燃える町の惨状を確認できた。
皆は、死神に憤慨していた。
※
アークエンジェルでは、2機のスカイグラスパーが発進準備を終えハッチが開放した。
そして2機のスカイグラスパーは、発進した。
※
ラミアス艦長は、アークエンジェルのブリッジにいた。
「では、艦長」
そこにバジルール副艦長が通信を入れた。
「お願い。
状況報告は、密に。
囮かもしれないから気を付けて」
ラミアス艦長は、バジルール副艦長に警戒を怠らないように言った。
「わかりました」
バジルール副艦長は、敬礼した。
そこで通信が切れた。
※
バジルール副艦長は、ジープに医療品を載せ終えブリッジに通信を入れた。
「では、艦長」
バジルール副艦長が通信を入れた。
「お願い。
状況報告は、密に。
囮かもしれないから気を付けて」
ラミアス艦長は、バジルール副艦長に警戒を怠らないように言った。
「わかりました」
バジルール副艦長は、敬礼した。
そして通信を切れた。
「よし行くぞ」
バジルール副艦長と医師を乗せたジープが町に向かった。
※
アークエンジェルのモビルスーツデッキではパイロットたちがおのおのの搭乗機に乗り出撃命令を待っていた。
※
サオトメは、攻撃を終了し帰ってきた。
「お疲れ様です」
町のはずれでは、ユーピテルに乗ったシグマン大尉がいた。
「敵の人的被害は、どう思う?」
サオトメがシグマン大尉に質問した。
「あるわけないですよ。
攻撃前に警告したんですから」
シグマン大尉は、苦笑しながら答えた。
「けが人すらいないと思うか?」
サオトメが強調して質問しなおした。
「いえ、街の連中の中には転んだの火傷したのってのはあるでしょうが」
シグマン大尉は、けが人くらいなら多数出ただろうと答えた。
「では、引き上げる。
グズグズしてると旦那方が帰ってきてせっかくの生存者たちも巻き込みかねないからな」
サオトメがここから離れるように命令した。
「それを待って討つんじゃないんですか?」
シグマン大尉は、驚き質問した。
「おいおい、それでは民間人を生存させた意味がなくなるだろう」
逃げなかった住民の何人かは、ガンダムサイガーに自動小銃を撃ったが所詮対人武器でありマン・マシーンには効かない。
ガンダムサイガーは、足を上げ住民を踏もうとしたがその前に住民は逃げた。
そして建物への攻撃を再開した。
貯蔵庫として利用している洞窟近くに住民が避難し燃える町を呆然と見ていた。
その中には、悲しみのあまりただなくことしかできずたつことすら間々ならない人もいた。
サオトメは、攻撃目標を生活に必要な物資が保管してあろう洞窟に替えた。
「今から洞窟内を焼く。
死にたくないものは、すぐにその場から離れろ」
サオトメの警告に住民は、洞窟の入り口から離れた。
サオトメは、洞窟内もショットランサーのマシンキャノンで攻撃し中に保管してあった水、食料や燃料などをすべて焼き尽くした。
※
キンバライト基地では、通信による町の状況を聞こうとした。
「だめだ。
通じない」
しかし通信が通じず通信士は、こぶしで機械を殴った。
この通信機は、かなりの高性能でニュートロンジャマーにより電波状況がめちゃくちゃな地球の中でも一定の通信能力を誇っていた。
すなわち町の通信機器が破壊され通信不可能状態になっているしか考えられなかった。
「弾薬の積み込み作業を急がせろ」
整備員は、モビルスーツに燃料と弾薬の積み込み作業を急いでいた。
「まいったな。
お袋は、病気で寝てんだよ」
あるパイロットは、病気で寝込んでいる母親の安否を心配した。
「早く出撃しろ。
モタモタするな」
モビルスーツ部隊は、出せる機体から順に出撃した。
「半分はここに残れ。
別働隊が居るかもしれない」
バルトフェルド大佐は、冷静に部下に命令した。
※
モビルスーツデッキにいたキラ少尉たちもその異変に気づいた。
※
その報告を聞きアークエンジェルの外にいたラミアス艦長とフラガ少佐は、対応を話していた。
「どう思います?」
ラミアス艦長がフラガ少佐にサオトメの目的を聞いた。
「死神は、残虐非道なんて話は聞かないしそんなやつとは到底思えない。
でも俺も彼とは、知り合いではないしね」
結論は、わからないということだ。
ラミアス艦長は、がっかりした。
「どうする?
俺達も行くか?」
フラガ少佐は、ラミアス艦長に提案した。
「アークエンジェルは、動かない方がいいでしょう。
確かに別働隊の心配もあります。
少佐とケーニッヒ二等兵が行っていただきます?」
ラミアス艦長は、別働隊の可能性を考えていた。
「俺たち?」
フラガ少佐は、思わず聞き返した。
「スカイグラスパーが一番速いでしょ?
それに今回は、情報を知るだけだからケーニッヒ二等兵を連れて行っても問題はないでしょう」
ラミアス艦長は、トール二等兵に実際スカイグラスパーを操縦させて慣れさせようと考えていた。
「だよね。
それでは、行ってくる」
そういうとブリッジを後にしようとした。
「出来るのは、あくまで救援です。
バギーでも医師と誰かを行かせますから」
ラミアス艦長が去っていくフラガ少佐にそういった。
※
バルトフェルド大佐は、出撃準備が整った指揮官用バクゥに乗り込んだ。
「後は、頼んだぞ」
バルトフェルド大佐は、ダコスタ少佐に残った部隊の指揮を執らせ少数部隊で出撃した。
その中には、バクゥのほかにジンオーカーがあった。
この機体は、劣悪な沙漠の環境下に合わせた機体であり沙漠の移動力は汎用機を大きくしのぐ。
これらの機体は空輸という意味でグゥルに医療品、食料と水を搭載させ機体も載せ出撃した。
※
ラミアス艦長は、アークエンジェルの外にいた乗員たちにメガホンを使ってアークエンジェルに帰投するように命令した。
その命令にアークエンジェルの外にいた乗員たちは、アークエンジェルに戻っていた。
※
サイ二等兵、フレイ二等兵、ミリアリア二等兵とカズイ二等兵はブリッジに入った。
フレイ二等兵は、初心者ということで副操舵手の仕事をノイマン少尉から教わっていた。
※
バルトフェルド大佐たちは、肉眼で燃える町の惨状を確認できた。
皆は、死神に憤慨していた。
※
アークエンジェルでは、2機のスカイグラスパーが発進準備を終えハッチが開放した。
そして2機のスカイグラスパーは、発進した。
※
ラミアス艦長は、アークエンジェルのブリッジにいた。
「では、艦長」
そこにバジルール副艦長が通信を入れた。
「お願い。
状況報告は、密に。
囮かもしれないから気を付けて」
ラミアス艦長は、バジルール副艦長に警戒を怠らないように言った。
「わかりました」
バジルール副艦長は、敬礼した。
そこで通信が切れた。
※
バジルール副艦長は、ジープに医療品を載せ終えブリッジに通信を入れた。
「では、艦長」
バジルール副艦長が通信を入れた。
「お願い。
状況報告は、密に。
囮かもしれないから気を付けて」
ラミアス艦長は、バジルール副艦長に警戒を怠らないように言った。
「わかりました」
バジルール副艦長は、敬礼した。
そして通信を切れた。
「よし行くぞ」
バジルール副艦長と医師を乗せたジープが町に向かった。
※
アークエンジェルのモビルスーツデッキではパイロットたちがおのおのの搭乗機に乗り出撃命令を待っていた。
※
サオトメは、攻撃を終了し帰ってきた。
「お疲れ様です」
町のはずれでは、ユーピテルに乗ったシグマン大尉がいた。
「敵の人的被害は、どう思う?」
サオトメがシグマン大尉に質問した。
「あるわけないですよ。
攻撃前に警告したんですから」
シグマン大尉は、苦笑しながら答えた。
「けが人すらいないと思うか?」
サオトメが強調して質問しなおした。
「いえ、街の連中の中には転んだの火傷したのってのはあるでしょうが」
シグマン大尉は、けが人くらいなら多数出ただろうと答えた。
「では、引き上げる。
グズグズしてると旦那方が帰ってきてせっかくの生存者たちも巻き込みかねないからな」
サオトメがここから離れるように命令した。
「それを待って討つんじゃないんですか?」
シグマン大尉は、驚き質問した。
「おいおい、それでは民間人を生存させた意味がなくなるだろう」
作品名:機動戦士ガンダムRS 第18話 ペイバック 作家名:久世秀一