機動戦士ガンダムRS 第18話 ペイバック
ミサイルの発射源を見ると指揮官用バクゥがいた。
「指揮官用バクゥ。
バルトフェルド大佐か」
キラ少尉は、指揮官用バクゥのパイロットがすぐにバルトフェルド大佐だと思った。
※
バルトフェルド大佐が遅れながら戦場に到着した。
「フォーメーションデルタだ。
ポジションをとれ」
バルトフェルド大佐がバクゥのパイロットに命令した。
バクゥのパイロットは、バルトフェルド大佐の到着に歓喜した。
「行くぞ」
バクゥ3機は、横一列に並んで時間差攻撃を仕掛けた。
しかし1機目と2機目の攻撃でひるんだと見せかけ3機目の指揮官用バクゥの攻撃のときに抜いていたビームサーベルで左後ろ足を切られた。
「後退しろ」
バルトフェルド大佐は、部下たちに命令した。
「大佐、後退してください。
自分たちが時間稼ぎを行います」
部下たちは、後退する気配がなかった。
「バカを言うな。
君たちも後退しろ」
バルトフェルド大佐は、一緒に後退しようと考えていた。
「自分たちの補充は、いても指揮官の補充はいません」
部下たちは、指揮官がここで戦死したら基地の機能は消失すると考えていた。
「すまない」
その思いにバルトフェルド大佐も折れ1機で後退した。
※
サオトメも敵の狙いがわかった。
「時間差攻撃か」
わざと敵の狙いにはまろうと考え左手にカスタム・ビームザンバーを持たせた。
そして1機目と2機目の攻撃をわざと受けひるんだと見せ掛け3機目の指揮官用バクゥの左後ろ足を切った。
そして損傷した指揮官用バクゥは、後退し一般機は後退しなかった。
「あの2機は、時間稼ぎを行うのか?」
サオトメは、そう感じ1機のバクゥに接近しカスタム・ビームザンバーでミサイルポッド部分ごとコックピットを貫き撃墜した。
そしてガンダムからのビームライフルを回避しつつ最後のバクゥのミサイル攻撃をスラスターで舞い上げた砂塵で防ぎ飛んできたバクゥを砂塵の中からコックピットめがけV.S.B.Rを撃ち撃墜した。
そのまま飛び上がり砂塵から出ると隠密型ガンダムの頭部をメガビームライフルで破壊した。
そして赤いガンダムのビームライフルの攻撃を回避しながら接近した。
ある程度接近すると頭部バルカン砲でけん制しビームサーベルで攻撃してきたがカスタム・ビームザンバーで払いのけ蹴りでグゥルから降ろした。
どうやら3機のガンダムは、後退する様子だった。
「今回も逃がさざるおえないか」
サオトメは、そう感じ母艦に戻った。
そのとき通信が入った。
「こちらドゴス・ギア。
別働隊の航空部隊の攻撃を受けている。
援護せよ」
ブライアン艦長から直掩命令が来た。
「こちらサオトメ。
既に直掩に向かっている」
サオトメは、そう答え通信を切った。
サオトメが直掩に戻ると対MM戦闘ヘリコプターを次々に撃墜した。
サオトメは、対MM戦闘ヘリコプターを全滅させると通信を開いた。
「これよりンジャメナ基地に遊撃艦隊の援軍を要請する。
キンバライト基地を攻略する」
サオトメは、敵の戦力と兵糧が底を突きかけていると考えた。
作品名:機動戦士ガンダムRS 第18話 ペイバック 作家名:久世秀一