機動戦士ガンダムRS 第20話 穏やかな日々
アスラン少尉がまだアークエンジェル配属の命令を受ける前第7機動部隊所属のアスラン・ザラ少尉は、休暇を利用しクライン邸に向けて車を走らせていた。
助手席には、手ぶらでは失礼と感じ花束をおいていた。
クライン邸の門まで行くと軍の認識カードを防犯カメラにかざした。
「認識番号285002。
地球軍所属、アスラン・ザラ少尉。
ラクス嬢と面会の約束です」
アスランは、認識番号と用件を言った。
「確認しました。
どうぞ」
女性の声とともに門が自動で開いた。
アスランは、車を走らせ駐車場にとめた。
家のドアまで行くと執事がドアを開けてくれた。
アスランが家の中に入った。
「いらっしゃいませ、アスラン」
ラクスと無数のハロが2階からアスランを出迎えた。
ハロは、2階から下りるとアスランの足元にまとわり着いた。
ハロにラクスも続いた。
「すみません。
少し、遅れました」
アスランは、約束の時間に遅れてしまった。
原因は、途中思わぬ工事で渋滞が発生しそれにはまってしまった。
「あら、そうですか」
しかしラクスには、そんなことは感じられなかった。
「これを」
アスランは、ラクスが近くにくると花束をプレゼントした。
「ありがとうございます」
ラクスは、うれしそうに花束を受け取り花のにおいをかいだ。
「あの何なんですか、このハロたちは」
アスランは、ハロに囲まれかなり迷惑していた。
「お客様を歓迎してるんですわ。
さあどうぞ」
ラクスは、ハロたちの行動の理由を話しアスランを庭のほうへ案内した。
アスランは、ラクスについていった。
「どうぞ」
執事が2人を見送った。
アスランは、ハロを蹴らないように注意しながら歩いていた。
「しかしこれでは、かえって迷惑では?」
クライン邸に客人が来るたびこんなにハロがまとまりついていると考えると製作者としては、申し訳なかった。
「貴方だから余計はしゃいでいるのでしょう。
家に御出になるのは、本当に久しぶりですもの」
ラクスは、うれしそうにそういった。
アスランももういつ最後に来たのかわからないくらい久しく来ていない。
「すみません」
婚約者にもかかわらず自分の事を優先する身勝手さをアスランは、謝った。
※
2人は、海が見える庭に着いた。
「オカピー」
ラクスが呼ぶと4足歩行の黄色い小さなロボットが近づいてきた。
「お花を持って行って。
アリスさんに渡してね。
それからお茶をお願いって」
ラクスは、オカピーに花束を載せそうお願いした。
オカピーは、180°方向転換しアリスがいる方向に向かった。
アスランは、ハロがまとわり着いていて困っていた。
ラクスは、その様子が面白かったがもう解放したほうがいいだろうと思った。
「ネイビーちゃん、おいで」
すると濃紺のハロがラクスの手に収まった。
2人は、テラスに座った。
するとラクスは、テラスのテーブルに収納してあったペンを取り出した。
「今日はお髭にしましょうね」
ラクスは、濃紺のハロに何か描いた。
「これでよし。
出来ました」
すると濃紺のハロに髭が描かれた。
「さあ、お髭の子が鬼ですよ」
ラクスは、濃紺のハロを放すと逃げた。
それをほかのハロたちが追った。
アスランは、そんなことをしなくてもハロたちは席をはずすよう命令があれば席をはずすようにプログラムしていたのでため息をついた。
「追悼コンサートに休暇がとれず申し訳ございませんでした」
ラクスは、これまでのテロで犠牲になった双方を追悼するコンサートを行ったのだがアスランは休暇が取れなった。
ザラ大統領とクライン副大統領もアスランの休暇に賛成していたが軍がそれを許さず休暇が取れなかった。
「いいえ」
ラクスは、まったく気にしておらず紅茶を注いだ。
「お母様の分も私が代わりに祈らせていただきましたわ」
ラクスがやさしくそういった。
「ありがとうございます」
アスランは、礼をいい紅茶を飲んだ。
「長期休暇だと聞いてあなたとたくさん過ごせると楽しみにしておりましたのよ」
ラクスは、うれしそうに言った。
「情勢は、かなり切迫しています。
休暇の日程もあくまで予定ですので」
上官からの説明でも休暇が取り消されることも十分考慮するようにとあった。
そのとき小鳥が数匹来た。
「コペルニクスの悲劇の後また軍に入る方が増えてきてるようですわね。
私のお友達も何人も志願していかれて。
もし戦争がおきたら際限なく続くような気がします」
ラクスは、戦争が長期続くような感じがして危機感を覚えていた。
「そうなるかもしれません」
実際ラクスの予想は、的中しコロニー軍と地球軍はこの後泥沼の戦いの戦いを繰り広げることになった。
「そういえばあなたのお話に出てくるキラ様は、どうされてますの?」
ラクスは、話題が暗くなってせっかくの休暇が台無しになると思って話題を替えた。
アスランもキラが話題になるとは、思わなかった。
「あいつは、今ヘリオポリスにいます」
アスランは、キラが今いる場所を言った。
「キラ様は、どのような方だったのですの?」
ラクスは、アスランにキラのことを聞いた。
「あいつは、勉強嫌いではじめから自分にはできないと決め付けるやつでした。
それでいつも俺を頼ってばかりいました。
でもあいつは、自分にはできないと思い込んでるだけで本当はすごいやつだとわかっていました」
ラクスは、アスランの話を真剣に聞いていた。
「あいつが作ったプログラミングを1度見たことがあるんです。
でも見てもあいつの説明を聞いても理解できず教師に聞いても理解できない内容でした」
アスランは、幼少のころを思い出しながら思い出話をしていた。
「あのハロたちもあいつに送ったトリィという鳥型ロボットのノウハウで作ったものなんです」
アスランは、キラの話をしているとふいにラクスは笑った。
アスランは、ラクスが笑った理由がわからなかった。
「すみません。
アスランがキラ様の話をされているときが一番楽しく見えたものでしたから」
ラクスがアスランに笑ったことに謝った。
「1度お会いしてみたいものですわ」
ラクスは、キラにあってみたかった。
「あいつも喜ぶと思います」
アスランもキラがラクスと会えれば喜ぶと思った。
※
地球各国では、ザラ大統領の記者会見が中継で流れていた。
「私とアズラエル大統領は、何も地球圏を占領しよう。
ナチュラルを滅ぼそうと申し上げている訳では、ない。
しかし状況がこのように動いている以上こちらも相応の措置を執らねばならないのは確かです。
これまでのナチュラルによるテロ行為とコペルニクスの悲劇のすべてを私に擦り付ける表明」
※
ニコルは、自宅でその記者会見を見ていた。
ニコルの父のユーリ・アマルフィ議員は、議員服を着た。
「貴方、そろそろ時間ですわ」
ニコルの母のロミナ・アマルフィが時間が迫っていることを伝えた。
「ああ、分かっている」
ユーリ議員の支度は、ほぼ終えていた。
「彼らを信じ対話を続けるべきと言われてもこれでは、信じろと言う方が無理です」
助手席には、手ぶらでは失礼と感じ花束をおいていた。
クライン邸の門まで行くと軍の認識カードを防犯カメラにかざした。
「認識番号285002。
地球軍所属、アスラン・ザラ少尉。
ラクス嬢と面会の約束です」
アスランは、認識番号と用件を言った。
「確認しました。
どうぞ」
女性の声とともに門が自動で開いた。
アスランは、車を走らせ駐車場にとめた。
家のドアまで行くと執事がドアを開けてくれた。
アスランが家の中に入った。
「いらっしゃいませ、アスラン」
ラクスと無数のハロが2階からアスランを出迎えた。
ハロは、2階から下りるとアスランの足元にまとわり着いた。
ハロにラクスも続いた。
「すみません。
少し、遅れました」
アスランは、約束の時間に遅れてしまった。
原因は、途中思わぬ工事で渋滞が発生しそれにはまってしまった。
「あら、そうですか」
しかしラクスには、そんなことは感じられなかった。
「これを」
アスランは、ラクスが近くにくると花束をプレゼントした。
「ありがとうございます」
ラクスは、うれしそうに花束を受け取り花のにおいをかいだ。
「あの何なんですか、このハロたちは」
アスランは、ハロに囲まれかなり迷惑していた。
「お客様を歓迎してるんですわ。
さあどうぞ」
ラクスは、ハロたちの行動の理由を話しアスランを庭のほうへ案内した。
アスランは、ラクスについていった。
「どうぞ」
執事が2人を見送った。
アスランは、ハロを蹴らないように注意しながら歩いていた。
「しかしこれでは、かえって迷惑では?」
クライン邸に客人が来るたびこんなにハロがまとまりついていると考えると製作者としては、申し訳なかった。
「貴方だから余計はしゃいでいるのでしょう。
家に御出になるのは、本当に久しぶりですもの」
ラクスは、うれしそうにそういった。
アスランももういつ最後に来たのかわからないくらい久しく来ていない。
「すみません」
婚約者にもかかわらず自分の事を優先する身勝手さをアスランは、謝った。
※
2人は、海が見える庭に着いた。
「オカピー」
ラクスが呼ぶと4足歩行の黄色い小さなロボットが近づいてきた。
「お花を持って行って。
アリスさんに渡してね。
それからお茶をお願いって」
ラクスは、オカピーに花束を載せそうお願いした。
オカピーは、180°方向転換しアリスがいる方向に向かった。
アスランは、ハロがまとわり着いていて困っていた。
ラクスは、その様子が面白かったがもう解放したほうがいいだろうと思った。
「ネイビーちゃん、おいで」
すると濃紺のハロがラクスの手に収まった。
2人は、テラスに座った。
するとラクスは、テラスのテーブルに収納してあったペンを取り出した。
「今日はお髭にしましょうね」
ラクスは、濃紺のハロに何か描いた。
「これでよし。
出来ました」
すると濃紺のハロに髭が描かれた。
「さあ、お髭の子が鬼ですよ」
ラクスは、濃紺のハロを放すと逃げた。
それをほかのハロたちが追った。
アスランは、そんなことをしなくてもハロたちは席をはずすよう命令があれば席をはずすようにプログラムしていたのでため息をついた。
「追悼コンサートに休暇がとれず申し訳ございませんでした」
ラクスは、これまでのテロで犠牲になった双方を追悼するコンサートを行ったのだがアスランは休暇が取れなった。
ザラ大統領とクライン副大統領もアスランの休暇に賛成していたが軍がそれを許さず休暇が取れなかった。
「いいえ」
ラクスは、まったく気にしておらず紅茶を注いだ。
「お母様の分も私が代わりに祈らせていただきましたわ」
ラクスがやさしくそういった。
「ありがとうございます」
アスランは、礼をいい紅茶を飲んだ。
「長期休暇だと聞いてあなたとたくさん過ごせると楽しみにしておりましたのよ」
ラクスは、うれしそうに言った。
「情勢は、かなり切迫しています。
休暇の日程もあくまで予定ですので」
上官からの説明でも休暇が取り消されることも十分考慮するようにとあった。
そのとき小鳥が数匹来た。
「コペルニクスの悲劇の後また軍に入る方が増えてきてるようですわね。
私のお友達も何人も志願していかれて。
もし戦争がおきたら際限なく続くような気がします」
ラクスは、戦争が長期続くような感じがして危機感を覚えていた。
「そうなるかもしれません」
実際ラクスの予想は、的中しコロニー軍と地球軍はこの後泥沼の戦いの戦いを繰り広げることになった。
「そういえばあなたのお話に出てくるキラ様は、どうされてますの?」
ラクスは、話題が暗くなってせっかくの休暇が台無しになると思って話題を替えた。
アスランもキラが話題になるとは、思わなかった。
「あいつは、今ヘリオポリスにいます」
アスランは、キラが今いる場所を言った。
「キラ様は、どのような方だったのですの?」
ラクスは、アスランにキラのことを聞いた。
「あいつは、勉強嫌いではじめから自分にはできないと決め付けるやつでした。
それでいつも俺を頼ってばかりいました。
でもあいつは、自分にはできないと思い込んでるだけで本当はすごいやつだとわかっていました」
ラクスは、アスランの話を真剣に聞いていた。
「あいつが作ったプログラミングを1度見たことがあるんです。
でも見てもあいつの説明を聞いても理解できず教師に聞いても理解できない内容でした」
アスランは、幼少のころを思い出しながら思い出話をしていた。
「あのハロたちもあいつに送ったトリィという鳥型ロボットのノウハウで作ったものなんです」
アスランは、キラの話をしているとふいにラクスは笑った。
アスランは、ラクスが笑った理由がわからなかった。
「すみません。
アスランがキラ様の話をされているときが一番楽しく見えたものでしたから」
ラクスがアスランに笑ったことに謝った。
「1度お会いしてみたいものですわ」
ラクスは、キラにあってみたかった。
「あいつも喜ぶと思います」
アスランもキラがラクスと会えれば喜ぶと思った。
※
地球各国では、ザラ大統領の記者会見が中継で流れていた。
「私とアズラエル大統領は、何も地球圏を占領しよう。
ナチュラルを滅ぼそうと申し上げている訳では、ない。
しかし状況がこのように動いている以上こちらも相応の措置を執らねばならないのは確かです。
これまでのナチュラルによるテロ行為とコペルニクスの悲劇のすべてを私に擦り付ける表明」
※
ニコルは、自宅でその記者会見を見ていた。
ニコルの父のユーリ・アマルフィ議員は、議員服を着た。
「貴方、そろそろ時間ですわ」
ニコルの母のロミナ・アマルフィが時間が迫っていることを伝えた。
「ああ、分かっている」
ユーリ議員の支度は、ほぼ終えていた。
「彼らを信じ対話を続けるべきと言われてもこれでは、信じろと言う方が無理です」
作品名:機動戦士ガンダムRS 第20話 穏やかな日々 作家名:久世秀一