機動戦士ガンダムRS 第22話 紅に染まる海
モラシム大尉は、ユーピテルの性能に感心した。
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サウス中尉は、ユーピテルのスラスターを使って攻撃を回避し反撃していたがこの状態は推進剤の関係上あまりあまり好ましくない戦闘だった。
そのためベースジャバーを探した。
「ベースジャバーは、あそこか」
サウス中尉は、ユーピテルのスラスターを全開にし攻撃を回避しつつベースジャバーに載った。
そして一度距離をとった。
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それは、モラシム大尉も確認できた。
しかしモラシム大尉は、深追いせず援護に来た別のユーピテルの攻撃を回避した。
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シグマン大尉は、サウス中尉の後退の援護のため120mmマシンガンをディンに撃ったがディンは深追いせずシグマン大尉の攻撃の回避に専念した。
「やつは、敵との間合いを心得ている。
手ごわいぞ」
シグマン大尉は、かなり敵が戦いなれしていると感じた。
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サオトメは、水中に入ろうとしていた。
そのとき1機のグーンが海面からこちらにフォノンメーザー砲をうとうとしていた。
そのためサオトメは、攻撃を回避しユーピテル・バズーカを2発撃ち1発目をけん制に2発目を命中弾として撃った。
見事2発目が命中しガンダムサイガーは、海中に入った。
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それは、ドゴス・ギアでも確認できた。
「ガンダムサイガーが海に入った。
対空機銃ならびにミサイルを当てるなよ」
ブライアン艦長が命令した
しかし皆は、そんなものにサオトメが当たることはないとわかっていたので邪魔をするなという意味で受け取った。
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サオトメは、海中に入ると敵の動きに注意した。
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ハンス少尉は、部下が撃墜されたのは偶然だと思っていた。
「宇宙用の機体で水中のグーンに勝てるものか」
ハンス少尉は、完全に敵機体を見下していた。
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グーンは、近接戦闘武器を装備していないため体当たりしか攻撃できない。
その瞬間にムラマサ・ブラスターで切れば撃墜は、できる。
サオトメは、グーンの魚雷攻撃を回避しつつそう確信していた。
そして1機のグーンが接近してきた。
サオトメは、ムラマサ・ブラスターを抜かせグーンを切って撃墜した。
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ハンス少尉は、目の前の出来事を認めたくなかった。
しかし何は、ともあれ目の前の敵を倒すことに専念した。
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モラシム大尉は、ユーピテルの攻撃を回避しつつ76mm重突撃機銃で攻撃した。
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シグマン大尉は、その気迫のある攻撃に反撃できなった。
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サウス中尉は、1機のディンに4連グレネードラックを発射し1発がディンの左腕に命中した。
そして後退しようとしたところに背後からショットランサーを撃ち撃墜した。
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それは、モラシム大尉も確認した。
「グーン隊は、何をしている？」
ディンの残骸が海中に落ちた。
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サオトメは、それに気づいた。
サオトメは、グーンからの魚雷攻撃をディンの残骸で防いだ。
そして相手が隙を作ったところにユーピテル・バズーカを撃ち撃墜した。
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それは、モラシム大尉も確認できた。
「ハンスのグーンも撃墜されたか」
そのときユーピテル部隊の集中攻撃を回避した。
しかししつこい攻撃にとうとう右翼を破壊されてしまった。
「一旦退く」
モラシム大尉は、撤退した。
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サオトメは、帰艦のため浮上しながら地図を見ていた。
「やはり潜水艦か」
サオトメは、敵がどこから現れたのか結論を出した。
その結論は、シグマン大尉と同じだった。
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アークエンジェルの廊下をキラ少尉が歩いているとニコル大尉が食堂のテーブルでなにやら演奏の真似をしていた。
キラ少尉は、怪訝にその光景を見ていた。
「ニコルは、プロのピアニストなんだ」
そこにアスランが来て解説してくれた。
「俺も配属前にコンサートで聞いたことがあるけどとてもすばらしいコンサートだったよ」
アスランが詳しく教えてくれた。
「寝てませんでした？」
いつの間にか来たニコルがそんなことを言った。
「そ、そんなことはないよ」
その回答にキラは、苦笑した。
「何だよ」
アスランは、ばつが悪そうに聞いた。
「ごめん、ごめん。
アスランらしいなと思っちゃって」
キラは、そんなことを言って謝った。
「やっぱりアスランってそうな感じなんですか？
僕もうすうすそうでは、ないかなって思ってたんです」
キラの言葉にニコルは、アスランの印象に確信を持った。
「どういうことだよ？」
アスランは、2人がこれ以上恥ずかしい話をしないようにとめた。
作品名：機動戦士ガンダムRS 第22話 紅に染まる海 作家名：久世秀一