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笠松先輩CP詰め

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笠高

「ねぇ、笠松さん。俺と付き合いませんか?」
「はッ!?」

高尾が街中で偶然であった笠松を呼び止めてストバスに誘ったのは数十分前のこと。
1 on 1 の相手をそこそこしてもらったあと、ベンチで休憩する高尾をよそにシュート練習を始めた笠松は、突然の高尾の発言に声を裏返した。
タイミングがずれて放たれたボールはガンっと音を立ててリングにぶつかり、あらぬ方向へ飛んで行く。

「俺は同学年でもないですし、学校すら違うんで先輩後輩にもなれないんですよー。黄瀬とか見てるとなんか悔しいんですもん」

笠松さんと一緒にいられて。
尊敬と憧憬の中に誤魔化して紛れ込ませていた恋慕を、これ以上隠すことは出来なかった。確かな関係が欲しかった。会える理由が欲しかった。
けれど、それは、やはり誤魔化さなければならない。
胸いっぱいに息を吸い込む。

「って、ジョーダンっすよ。もちろん、笠松さんのことはすっげ尊敬してるのはホントなんで、また相手してもらえると嬉しいですけど」

必死の強がりと言わんばかりに、普段と変わらないように振舞う。すると、笠松は酷く眉間に皺を寄せ、深くため息をついた。

「今更、変に取り繕うな」

近づいてきた笠松は、高尾の頭をぺしんとはたいた。

「ほら、ケータイ出せよ」
「え」
「アドレス、いらねぇのかよ。1 on 1 くらい、暇がありゃしてやるつってんだよ」

そう言ってカバンの中から折りたたみの携帯電話を取り出す笠松。高尾も慌ててスマートフォンを取り出した。

「付き合うどうこうはしらねぇけど、お前次第でどうこうなるんじゃねぇの?」

さらっと言い放った笠松に、高尾の頬は一瞬にして赤く染まる。高尾は一生、目の前のほくそ笑む男に勝てる気がしなかった。



作品名:笠松先輩CP詰め 作家名:すずしろ