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魔法少女リリカルウィッチーズvol.5

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機銃を撃ちながらバルクホルンが言う。
「ペリーヌの様子も気になるしね」
「ああ」
と、ミーナに通信が入る。
「ミーナさん、聴こえますか!?」
「宮藤さん?どうしたの」
「今からそちらへ行きます!」
「魔力が…復活したの?」
「はい!」
力強く返事をする芳佳。ミーナの口元が、思わず弛くなる。
「そう。なるべく急いで。ペリーヌさんが負傷しているの」
「ペリーヌさんが…はい、急ぎます!」
通信が終わる。
「ミーナ、今のは?」
「宮藤さんよ。魔力が復活して、こちらに向かっているわ」
それを聞いた一同の顔が明るくなる。

そして数分後。芳佳がやってきた。

「宮藤!まずはペリーヌを診てやってくれ」
「はい!」
芳佳はペリーヌの所へ行くと、両手をかざして治癒魔法をかけ始める。ものの数十秒で完治してしまった。
「これで傷は大丈夫です」
「ん…」
目を覚ますペリーヌ。
「宮藤さん…あなた、どうしてここに…」
「魔力が戻ったそうだ」
「少佐…そうでしたの。宮藤さん、ありがとうございます」
「いえいえ。それじゃあ、あとは…」
芳佳は巨大人型ネウロイを見据える。
「芳佳ちゃん。あのネウロイの攻撃なんだけど…今気付いたことがあるの」
「言ってみろ、リーネ」
美緒に促され、リーネは続きを述べる。
「えっと…あのネウロイの光線が曲がるのは皆も知っての通りなんだけど…何かで反射したように曲がってる気がするの」
「反射?」
「うん。鏡みたいな…そういうのなんだけどね」
「…それなら」
芳佳は何かを思い付く。
「ミーナさん。あのネウロイ、私に任せてもらえませんか?」
「構わないけれど…勝算はあるの?」
「はい。多分、大丈夫です」
「それなら任せるわ」
それを聞くと芳佳はミーナ達に離れるよう指示し、自身は巨大ネウロイの前で止まる。
当然のようにネウロイは芳佳に光線を撃ってくる。芳佳はこれを避ける。案の定、曲がってきた光線をまた避ける。それを更に曲げて光線が芳佳を追う形になる。逃げ回りながら芳佳は、少しずつネウロイの方へ近づいていく。
そして、
ギュアッ!とネウロイの目前で急上昇する。急な軌道に対応しきれずに曲げきれなくなった光線は、ネウロイの胴体を貫通し、コアを砕いた。
「ネウロイの撃墜を確認」
ミーナが告げ、これで以てミッドチルダ周辺の全てのネウロイが撃墜された。

それから更に数日。あの日、最後のネウロイを倒したことに呼応するかのように元の世界に帰る扉が開かれた。
格納庫前に、皆は集っていた。
「今日までの協力、心より感謝いたします」
皆を代表してクロノが挨拶をする。
「こちらこそ。私達の力だけではネウロイを倒すことは出来なかったでしょう」
ミーナがそれに応え、握手を交わす。
「これから互いに様々な困難が待ち構えているでしょう。ご健闘をお祈りします」
「こちらこそ。ご健闘をお祈りします」

一通り挨拶が済むと、最後の交流の時間となった。

「短い間だったが、世話になった」
「それはこちらもだ。また会えたなら仕合いをしよう」
「ああ。あれは楽しかったぞ。私と渡り合える人間はそういないからな。はっはっは」
美緒とシグナムは、そんな会話をする。

「ペリーヌ。また会うことがあったら、ハーブのお話を聞かせてね」
「も、もちろんですわ。今度はきちんとしたハーブティーの淹れ方までレクチャーしてさしあげましてよ」
照れながら返すペリーヌと、それに笑顔で応えるフェイト。それからリーネを見て言う。
「リーネも紅茶のお話、聞かせてね」
「はいっ!」

「シャーリーさん、ルッキーニちゃん」
キャロは二人に何かを手渡す。
「これは?」
「押し花の栞です」
「あーっ、これルールーの家の周りに咲いてた花だよね?」
押し花を見てルッキーニが訊く。
「そうだよ。キャロとルーテシア、スバルさん達と相談して作ったんだ」
エリオが答える。休暇中、ルッキーニとシャーロットはルーテシアの家のある次元世界へ招待されていたのだった。キャロやエリオ、スバル達も呼ばれており、その際に内緒で作っていたらしい。
「ありがとう、大事にするよ」
「大切にするね!」

「エイラ」
ヴィータがエイラに声をかける。
「ん、ヴィータ。どうしたんだ?」
「お前、サーニャを守るって言ってたよな?」
「もちろんだ。サーニャは私が絶対に守る」
「その想い、大事にしろよ」
「うん」
「私もな、なのはや皆を守れるようになりてえんだ。いや、なるって決めたんだ」
「あー…そう言えば、あの時言ってたな」
「なっ!?聞いてたのか!」
「だって通信機のスイッチが入りっぱだったからなー」
ニヤニヤとするエイラと顔を真っ赤に染めるヴィータ。
「いいか、なのは。私はあの日、お前を…いや、お前だけじゃねえ。大事な人を、物を、護れるようになってやるって誓ったんだ」
ヴィータの真似をするエイラ。
「てっ、テメェ!そこでじっとしてろよ。元の世界に帰る前に、記憶をぶっ壊してやる!」
言いつつ本気でグラーフアイゼンを起動しようとするヴィータ。
「へへーん、やってみるか?当たらないけどなー」
言って鼻で笑うエイラ。
「あったま来た!上等だ、ぜってえぶっ壊す!アイゼン!」
「ダメよ、ヴィータ」
と、その肩に手を添える人物が一人。
「うっせ、邪魔すんな!」
手を振り払おうとするが、払えない。疑問に思って見てみると…ニッコリと笑顔を浮かべたシャマルがいた。しかして、その顔は全く笑ってなどいない。
「あ、あ…」
「今やめるのと、リンカーコアを抜かれるの、どっちがいい?」
笑顔のまま訊くシャマルと、震えるヴィータ。
「…ごめんなさい」
傍で見ていたエイラ。そしてその時偶然彼女の所へ来て、その光景を見てしまったサーニャは、後に語る。
「シャマル先生怖いごめんなさい」と。

「魔力、取り戻せて良かったね」
「はい。これでまた、皆と飛べます」
芳佳となのはがいつかの夜のように言葉を交わす。
「また、皆を守ることが出来るんです」
「本当に芳佳ちゃんは、誰かのために戦ってるんだね」
「それが私が飛ぶ理由ですから」
「芳佳ちゃんはそれで良いと思う。その気持ちを大切にね」
「はい!」
二人は握手をする。

やがて、別れの時がやってきた。

501メンバーは、それぞれのストライカーを装着する。ストライカーの魔導エンジンが始動する。

「ストライクウィッチーズ、これより元の世界へ帰還する!」
ミーナの号令。
「了解!」
返す501の一同。

ミーナを先頭に、次々と飛び立つ501メンバー。その姿はみるみる小さくなり、やがて次元の扉の向こうへと消えていった。

程なくして、次元の扉も閉じた。



ミッドチルダに現れた未知なる敵『ネウロイ』。その撃退に尽力してくれた異次元からの来訪者。

街の人々は、その11人の少女達のことを今なおこう語り継ぐ。


『STRIKE WITCHES(ストライク ウィッチーズ)』と…。