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「ヘタリア」【プロイセンの一日】

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ひょっとして200年後、「俺」の方が消えたりしてな・・・・・。

そんなことを思いながらルートヴィッヒは兄が寝散らかしたソファの上を掃除し始めた。

 いつか兄さんも一緒に「国」になる・・・・。
 そうか・・・・・それも悪くないな・・・・。

ルートヴィッヒはにっこりと笑って、面倒な兄の部屋の掃除に向かった。

****************************

ハンガリーは偶然町で出会ったフランスとスペインとお茶を飲んでいた。

「なあなあ、プロイセン、今度は(国に)「成る成る」詐欺言うてるんやって?」
「そうなのよ・・・まったくねえ」
「プロイセンらしいね、本当に。人騒がせは相変わらずか」
「まあええやんか。「消える消える詐欺」よりはましやて。しかしハンガリーも大変やな。色々面倒でややこしい奴やからなあ」
「そうなのよ・・・・。いっそ消えたらいいのかしら・・・」
「え?なんやて?」
「ううん、なんでもないの」
「・・・・・・」
(うう、お兄さん聞こえちゃった!ほんと・・・まずいよね・・・プロイセンのやり方ってさ!!)
ハンガリーの表情にフランスは心の中でうめいた。
(そろそろ女心ってものをわかったらいいのに・・・てギルちゃんには無理だよね・・・)

(いっそ消えたら、いいえ・・・・そうなったら悲しくて苦しくて・・・・)

「どっちにしても腹の立つ奴なのよ!」
「そうやなーっ、て誰が?!俺やないやろ?!」
「スペイン・・・・・・・」
「本人の前で本人を無視して勝手に話すな!」
「あれ、ギルちゃん、いたんかい」
「いちゃ悪いかよ!」
「このっ!(国に)「成る成る詐欺」がっ!」
腹たちまぎれに振り回したフライパンが、ギルベルトのあごにヒットした。
ギルベルトはまた沈んだ。


********************************



「兄さん・・・・いいかげんに起きてくれないか?掃除が出来ないだろ?」
「うう・・・フライパン怖い・・・」
「おい、兄さん!起きろ!」
「うえっ?!ヴェスト?ああ、良かった。あの凶暴女じゃねえな・・・」
「・・ハンガリーが気の毒だろう?いつも怒らせてばかりで・・・夢の中まで怒らせてるのか?」
「そんなわけじゃ・・・・」
「さあ、今日は「国」として兄さんは会議に行くんだろ?そろそろしたくをしたらどうだ?」
「え?「国」って?」
「またふざけてるのか?いい加減国に戻った自覚をもってくれ。俺はいつまでもついていられないんだぞ」
「ええ?ちょ、ちょっと待て、ヴェスト。俺が「国」?」
「そうだろ?プロイセン共和国。忘れたのか、兄さん」
「えええええええええええええええ?」


これは夢なのか?
どれが現実なんだ?
誰か俺の頭をフライパンで殴ってくれ!!










終?