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魔女と機械

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プロローグ



とある軍事施設…

大きな機械に囲まれ、液体の入ったカプセルに、チューブを繋いだ男が一人、浮かんで眠っていた
その周りでは白衣を着た男女が二人、何やらカルテのような物にペンを走らせている

男研究員
「薬品投与の数値は?」

女研究員
「現在、500mlです」

男研究員
「では650まで上げろ」

女研究員
「了解しました」

そう言って、女研究員は近くにあったコンピュータに何やら打ち込む
するとカプセル内の男は苦痛に顔を歪めるが、目を覚ます事はない

女研究員
「投与完了。生命維持に支障は見られません」

女研究員は淡々と言った
その時、軍服を着た女性が一人、その場に入ってくる


「順調かな?」

男研究員
「はい。現在、薬品の投与量を増やしております」

男研究員がそう言うと女性は頷き、口を開く


「わかった。じゃぁ限界まで上げておくれ。ソレと私の配属先が決まったんだ。近々、移動するからさっさと済ませたい」

男研究員
「了解です。おい、投与量を900まで上げろ」

女研究員
「はい」

女研究員はまたコンピュータに打ち込む
そしてまた男が苦しむ


「うん。しっかり頼むよ」

女性はそう言って研究室を出て行った

女研究員
「これで…ネウロイを打ち破る事が出来るのですね…」

男研究員
「あぁ。我々の研究ですべてが収まる…素晴らしい事だ…」

男研究員はそう言ってカプセルに手を触れる

男研究員
「…しっかり働くんだぞ…エクスペリメント・オブジェクト…」
作品名:魔女と機械 作家名:馬理沙