魔女と機械
美緒
「さて…頼みたい事がある」
美緒は背負っていた刀を抜きながら口を開く
劔
「…今度はなんだ?」
美緒
「この烈風丸には術式を組み込んで魔力を放出できる。それをお前にやって欲しいんだ」
劔は立ち上がるが刀を受け取ろうとはしない
劔
「…俺のは魔力じゃないぞ。ネウロイの力だ」
美緒
「それでもだ。我々ウィッチの術式でネウロイの力を使うとどうなるのかも気になる」
劔
「…興味本位…か…」
劔はそう言って刀を受け取った
劔
「…どうなっても知らんぞ」
美緒
「物を壊さないならそれでいい。じゃぁ頼む」
美緒の言葉を聞き、劔は崖になっている所まで歩いて行った
そして持っている刀に力を込める
劔
「…一応…離れていろ…」
美緒
「あぁ」
美緒はそう言って数歩後ろに下がる
劔
「…ふぅぅぅ…」
劔が力を込めると劔の身体から赤いオーラが立ち込める
それが刀にも纏わり付くと劔は刀を振り上げる
劔
「…はっ…!」
そして振り下ろすと刀から赤い斬撃が飛ばされる
しかしそれは10m程進むと消えてしまった
劔
「…思ったより…ショボいな…」
美緒
「しかし斬撃を飛ばせるというのがわかった。それにネウロイの力も使えるという事もな。ワガママに付き合ってくれてありがとう」
劔
「…気にするな。じゃぁ俺も戻る…」
劔はそう言って基地に向かって歩き出した