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Aに救いの手を_サイレント・キーパー(仮面ライダーW)

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「ははは、いやもうホント、探偵はハンバーグ大好物なんですよ、な!? 探偵!? ん? どうした探偵? そんな多香子さんに聞こえない声で、ギブ、ギブ、とか言われてもお前はハンバーグ大好物だもんな、な?」
「・・・・・・」
二人のやり取りにポカンとする柏木。
しかし、ハ、と何かを思い出した顔になり、自分のバッグをあさり出す。
「そうだ、みなさん。さっき頼まれていた飲み物ですけど」
「「くれぇぇぇえええ!!」」
それに飛びつくように手を伸ばす翔太郎と真倉。
それは、唯一まともな食料。市販の飲料ならこの料理も流し込みながら食べることが出来る。少しはダメージが軽減されるハズだ。
まさに、まさに地獄にオアシス―――、
「実はおうちに戻って、今朝私が作った特製ジュースを持ってきまして」
「「お前がッ、飲めぇぇぇえええ!!」」
柏木から引っ手繰ったジュースをも互いの口に突っ込み合う。
「・・・・・・」
その後も『ぐああ!』とか『ぎゃあああ!』などの断末魔を放ちながら弁当を押し付け合い、献立を消化していく二人。
「この、クソ探偵がぁぁーーー!」
「バカ刑事のくせにぃぃーーー!」
「・・・・・・」
まるで戦うようにお互いの口に食べ物を突っ込み合う二人。
「も、もういい加減・・・・・・諦めて死ねぇぇ・・・・・・」
「き、貴様のほうこそ・・・・・・おとなしくくたばらんかぁぁ・・・・・・」
献立を一つクリアするごとに二人の顔の疲弊の色は濃くなる。
「・・・・・・」
その異様な光景を柏木はぽかんとした顔で見ていた。
「・・・・・・ハッ!」
やがて我に返った柏木。
「探偵さん・・・・・・、刑事さん・・・・・・」
そして、改めてその鬼気迫る姿をみた柏木は。
「お、お二人ってそういう関係だんですね・・・・・・いやん」
非常に沸いた発言で二人を評したのだった。