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Aに救いの手を_サイレント・キーパー(仮面ライダーW)

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(Lightning!!!)
「了解しました、Dr.桐嶋」
桐嶋の言葉に短く回答する68番。肩口くらいまで伸びている髪をかき上げると、左の首筋辺りにはガイアメモリの生体コネクタがあった。
「変・・・・・・身・・・・・・!」
そして68番は何も躊躇することなくそこに印字されていた生体コネクタに注射でも打つのようにメモリを押し付けた。
(Lightning!!!)
ピカッ! バリバリバリバリィィーーーーッ!!
電子音と同時に激しい雷鳴。68番の周りに目で確認できるほど強力な高圧電子が発生する。
当然、それは68番のすぐ横にいた桐嶋の周りにも。
「バ、バカ! まだ私がここにいます! 変身行動を中止しなさい!」
「・・・・・・承認不可。メモリ挿入後の作業中断は不可能です。―――このまま作業を続行します」
「なっ!?」
オーナーである桐嶋の言葉は実に事務的な言葉で処理され、
ピカッ! バリバリバリバリィィーーーーッ!!
「ぎぃぃやぁぁああぁぁあぁぁあぁぁぁぁああああ!!!」
桐嶋の体に落雷が落ちた。
「・・・・・・かっ、はぁ・・・・・・」
どさり。
全身に酷い怪我を負い、桐嶋はそのまま倒れる。
「・・・・・・・か、かかか・・・・・・かっ、はぁ・・・・・・・」
辛うじて生きてはいるようだが、感電により口から泡を吹き白目を剥いて体中が痙攣を起こしている。
パキ。
それと同時に桐嶋の持っていたヴァイパーメモリも落雷にやられメモリブレイクされた。
パシュゥゥ。
そうしている間に、68番の変身は完成した。
ピカッ! バリバリバリバリィィーーーーッ!!
「・・・・・・」
沈黙を守るその人型は、まるで雷を人間という形に作り直したような形だった。
至る所からカメラのフラッシュのように全身から眩しいほどの光を発しており、その全容は照度が高すぎて逆に把握出来ない。
しかしその怪人らしからぬ人間としての形を維持したフォルム。
顔全体を覆うマスク。
両目で光る赤い複眼。
ベルトと真ん中のセンターラインこそなかったがこれらの形状が、否が応でも、とある街の守護者を連想させた。
「・・・・・・コンディション・L、コンプリート。これよりDr.桐嶋の命令に従い敵性No.001の殲滅を開始します」
そしてその街の守護者によく似た光の怪人は、淡々とした調子で戦闘の開始を宣言した。