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Aに救いの手を_サイレント・キーパー(仮面ライダーW)

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「・・・・・・覚悟しろよ? トライアルの、こちら側(正義の味方)の力を使って悪事をはたらいた罪は、果てしなく重い・・・・・・!」
怒気をはらんだ照井の眼光。周りの空気が張り詰めいくのがよく分かる。
「・・・・・・っ!!」
68番は身構えた。今までの戦闘で68番が構えの姿勢をとることはなかった。攻撃が当たることがなかったからだ。
「・・・・・・っ!!」
ヒュン、フッ。シュパ、ヒュン!
再び68番はアクセルの視界から消える。高速移動で相手をかく乱させるために。
「・・・・・・あくまでスピード任せの攻撃か。・・・・・・ふん、よかろう。そんなに鬼ごっこが好きなら付き合ってやる。―――このメモリでな!」
(TRIAL!!!)
ガチャリ。ガチャ。
アクセルは装填したアクセルメモリを抜くと代わりにトライアルメモリを挿し込む。
ブォン! ブォン!! ブォォォンッッ!!!
(TRIAL!!!)
アクセルの体に変化が生じる。メモリの信号機部分の色に合わせて、ボディの色が赤から黄色へ、黄色から青に変化。
ゴバッ!!
そして青に変化すると同時にアクセルの装甲が弾け飛ぶ。
パシュゥゥ。
その弾け飛んだ装甲のなかから現れたのは一人の怪人。
全身青色、オレンジ色の複眼を持つ怪人。まるでオフロードバイクを人型につくり直したようなフォルムとバイザー式のモトクロスヘルメットを模した頭部。
プロテクターや安全器具の役割を果たすホイール部分以外を徹底的に排除したその姿は常に禁欲的に何かに挑戦し続ける使用者の刑事の心を表しているようだった。
仮面ライダーAT(アクセルトライアル)。
トライアルメモリの力が可能にした、仮面ライダーアクセルの多段変身体。
Tの名を冠する、音速の青き騎士。
「・・・・・・行くぞ。どちらがこのレースの覇者なのか思い知らせてやる!!」
ヒュン、フッ。
そう言ったアクセルトライアルの姿はすでにそこにはなかった。
最速の追撃戦が、今幕を開ける。