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Aに救いの手を_サイレント・キーパー(仮面ライダーW)

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(・・・・・・催眠術・・・・・・いや、これは洗脳か・・・・・・っ!)
68番の様子からアクセルトライアルは、ある一つの結論にたどり着く。
(・・・・・・おそらくは主人(この場合は組織の幹部格だろうか)に何らかの危険が及んだ場合に自動的に彼らを護るようにプログラミングされている・・・・・・)
アクセルトライアルの推論は当たっていた。そしてそれは彼自身でもかなりの確信を持って言える推論だった。
しかし、それだけに。
(・・・・・・こんな、こんなことが許されると思っているのかっ!)
自分で立てた推論にアクセルトライアルは激怒した。
(・・・・・・こんな幼子を廃人同然の"道具"として使うなんて正気の沙汰ではない! こんな、こんな―――、)
「変・・・・・・身・・・・・・!!」
ピカッ! バリバリバリバリィィーーーーッ!!
「!?」
室内に落ちる稲妻。その落雷地点にいたのは、光の怪人・ライトニングドーパント。
「・・・・・・敵性No.002を確認。・・・・・・コンディション・L、コンプリート。・・・・・・これよりDr.桐嶋の命令に従い敵性No.002の再殲滅を開始します」
そして口から放たれるのは、宮部と桐嶋にあらかじめインプットされたであろう決まり文句。
ターゲットは完全排除。それ以上でもそれ以下でもない。
68番の行動原理はそれだけだった。
「・・・・・・・・・・・・許さん」
アクセルトライアル、否、人間・照井竜は小さく唸る。
「・・・・・・こんな、こんな人を人とは思わないことをする連中に、この街を良いようにはさせない!」
手に持った剣・エンジンブレードをブン、と振るう。
「・・・・・・そしてこれ以上! そんな奴等のためにこの子を不幸にさせるわけにはいかないっ!!」
咆哮。クールな印象の照井竜には似つかわしくない、熱い叫び。
彼がこの街を守ると心の底から決意したときに現れる、彼のもう一つの顔。
「う、おおおおおお!!」
それに呼応するように叫ぶ68番。眼前のアクセルトライアルへと突き走る。
「お、おおおおおお!!」
青き騎士はそれを真っ向から受け止めた。
心の奥底の、熱いハートに火を点けて。