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Aに救いの手を_サイレント・キーパー(仮面ライダーW)

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大声量のエール




「・・・・・・」
宮部は黙って真倉のほうを向いていた。そして、
ガシュッ!
その音とともに挿入されていたアークメモリを排出し変身を解除した。
そしてそこには、神父の服を身に付けた一人の男が立っていた。
「・・・・・・どうやら、私の負けのようだな」
静かに敗北を宣言する宮部。
その様子に真倉は目を丸くする。
「んな!? あ、あなたはあのときの神父さん!? え、えぇ? あれぇ? なんで? どうして??」
アークドーパントの正体を知らなかった真倉は激しく驚く。
そんな真倉の態度に若干苦笑しながらも、
「・・・・・・なぁ、刑事さん」
宮部は真倉に問いかける。
「・・・・・・私は、ちゃんとやり直せるだろうか?」
「・・・・・・」
真倉は黙って宮部の顔をみる。
それは何かを期待するような、それでいて何かに怯えているような顔だった。
何年も信じ続けていた道を捨て、新たな道を信じる。
怖くないはずがなかった。
そんな表情をみて、真倉俊という男は、
「当ったり前だろう! 気持ちがあれば、何でも出来るに決まっているっ!!」
実に、あっさりと、その背中を押した。
考えているのか、その場の勢いで言っているのか。
イマイチ判断のつきかねる台詞に、宮部はどこか納得し、彼の前に両手を差し出す。
「・・・・・・」
その意味を理解した真倉。コクリ、と頷くと
「・・・・・・しかしまぁ、何をするにも、まずは然るべき刑罰を受けてから、だがな」
カシャン。
と、その腕に手錠を、罪人の証である手錠をかけた。
「頑張れよっ!!」
そして、これから道を切り開いていくであろう罪人の肩を叩きながら、大声量のエールを送った。