The world make kaput <1章>
滑稽な森の狩人
ラウル:
「驚いたな…えらく上手いじゃないか」
エリス:
「ホントですかぁ?ありがとうございますぅ♪」
ラウルに誉められて身体をウネウネさせるエリス。どうやら感情が動きにでるらしい。
ラウル:
「よし…依頼は終わったし、帰るか」
エリス:
「あ、ラウルさん」
ラウル:
「なんだ?」
エリス:
「薬草とか採取したいんで回り道していいですか?」
ラウル:
「そうだな…思ったより早く終わったし、いいんじゃないか」
エリス:
「やったぁ」
そして来た道とは逆に進み、見晴らしのいい場所に出ると岩陰にキノコを見つけてあさりだした。
ラウルは少し離れた所でアプトノスを狩り、その肉を焼いている。
エリス:
「~♪」
鼻唄を唄いながら採取をしていたエリスの後ろに二本の脚…ランポスの脚のようだが、二回りほど大きい。
ラウル:
「エリス!」
その声に気付き、ラウルの方を見るとなにやら焦っているようだ。肉焼きを途中で止めてこちらに走ってくる。
何事かと思ったエリスだが、背後に迫る気配にようやく気付き、ゆっくりと振り向いた…
作品名:The world make kaput <1章> 作家名:ますたーど