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「は〜、そいつはすげえな、オレにも姉ちゃんがいるけどありゃとんでもないぜ。わがままでさ、リョウカの姉ちゃんみたいな真似は絶対にできないぜ」
　ジェラルドは自分の姉を思い出した。前にエナジーの特訓をしている時に姉の花を潰してしまった事がある。その時は小一時間説教を食らったものだった。
「リョウカのお姉様はとても素晴らしいお方ですね。是非ともお会いしたいですわ」
　メアリィは言った。
「ああ、きっと気に入ると思うよ」
　リョウカは笑った。
「さあ、もうすぐ日も暮れるし、急ごう」
　リョウカはすたすたと歩みを速めた。
　リョウカが振り返る瞬間を、ロビンは見逃さなかった。偽りの笑顔に見え隠れした、迷いに満ちた、彼女の本当の表情を。