The world make kaput <1章:2>
才能3
エリス:
「…ん~?」
少女はむくりとベットから起きあがると辺りを見回し、いつもと違う朝を迎えた。
状況を確認するために記憶を辿る…
エリス:
「!!?そ、そんな…ラウルさんったら、いくら私が起きないからって強引なんだから…いやん、もう……」
と、その時ドアが開き、エリスのアホな妄想を打ち破る。
村長とアキが入ってきた。
村長:
「ふぉっ起きたかエリス」
アキ:
「よかったニャ~♪」
エリス:
「おじいちゃん、アキ。なんで私おじいちゃんの家で寝てんの?」
村長:
「覚えておらんのか?…まったく、呆れた奴ぢゃ…」
話を聞くと昨夜エリスは小道具の事をアキに聞いたのだが、いつの間にか爆弾の話になっていた。
目の色を変えたアキが熱く語っているとエリスが興味を持ち、今から作ろうという事になったのだが、火薬の分量を間違え大爆発を起したのだ。
エリス:
「お~そういえばそういう事もあったかも…えへっごめんなさい」
村長:
「こやつは…体はどうじゃ?動くか?」
エリス:
「うん。へーきだよ」
そう言って腕をぐるぐる回して見せるエリス
村長:
「そうか。なら依頼が来とるから行ってこい。帰る頃には家も直っとるぢゃろうて」
エリス:
「お~、家直してくれてるんだぁ♪なんの依頼?」
村長:
「ドスゲネポスぢゃ」
エリス:
「了解♪砂漠かぁ~初めてだなぁ…」
ベットの近くにかためて置かれている道具をパパッとポーチに詰めて出ようとするとアキに呼び止められた。
アキ:
「エリス~これ持って行くニャぁ~」
ポイっと投げられた物を両手で受け取る。
エリス:
「これ…」
形は小タル爆弾のようだが、一回り程小さい。
アキ:
「昨日エリスが作ったのを改良してみたニャ♪」
エリス:
「わぁ~ありがとうアキ♪」
アキと別れ、村の出口に行くと既にラウルが待っていた。
ラウル:
「大丈夫なのか?」
エリス:
「大丈夫っス!行きましょう~」
作品名:The world make kaput <1章:2> 作家名:ますたーど